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フューリーガヌー戦で思う個体の強さの話 カネのあるところに優秀な人材が集まる

ボクシング戦績無敗のWBC世界ヘビー級王者タイソン・フューリーさんと総合格闘技団体UFCのヘビー級元王者フランシス・ガヌーさんのボクシングルール(10回戦)の試合が世界的な話題になっているようです。僕はボクシングをPPV買って見るほど好きではないので、試合は見ていません。よってボクシングの試合内容の話ではありません。

試合は判定2−1の接戦な上に勝者のフューリーさんがダウンを喫しての勝利で、「ダウンを取った方が負ける」ボクシング外部の人間からすると不思議な状況が重なったことで注目が加速したところがあると思いました。ボクシングの亀田興毅さんがダウンを奪われて判定勝ちした試合(たしかランダエダ戦)で大炎上していたのを思い出しましたが、それと似たようなところがあります。ボクシングはラウンド毎に10−9と採点して行って、トータルで採点するので、ダウンを取って10−8のラウンドが1つあってもそれだけでは勝つことはできません。そのルールを知っているとダウンを取られていても勝つのは不思議ではありません。よってダウンをとったガヌーさんは天晴れだけれど、試合の勝敗はまた別の話であって、勝ちを盗まれたとなるのはトランキーロだと思います。落ち着け。

ボクシングとMMAのジャンルvsジャンルで、お互いの看板とプライドを掛けた異種格闘技戦であって、結果が永遠に出ない賃貸持ち家論争や宗教戦争みたいなもので、どちらがが強くて優れた競技かという決めようのない結論を求めている代理戦争感が話題になることに拍車をかけたのだと思います。もちろんお互いの看板とプライドを掛けた異種格闘技戦の部分を使って話題にしたところがあるので、狙い通りなのだとは思いますが、「そういうことじゃない」感はどうしても感じてしまいます。

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