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箕輪厚介さんの「かすり傷も痛かった」 多分、青木真也の状況に重なる部分があるの巻

「空気を読んではいけない」の編集をしてくれた幻冬舎の箕輪厚介さんが、「死ぬこと以外かすり傷」のアンサーソング的な「かすり傷も痛かった」を出版するとのことで、冒頭部分を公開していました。

文章の中にある「競争し続けた先に何があるのかわからなくなった」とは今まさに僕が感じていることでもあって、僕は成長や勝利や成功の優先順位を他の何よりも一番にして、走り続けてきたのですが、40歳になった今はそれが本当に正しかったのかは疑問に思うことはあります。それなりに嫌われてもきたし、離婚もしたし、苦しい思いも恥ずかしい思いも人並み以上にはしたと思います。けれど、そのおかげで自分の好きなことを好きなようにできる力を手に入れたし、やってきたことが間違いだとは僕は思いません。

「皆が幸せに」とか、「ありのままでいい」的な流れは理想論ではあるとは思いますが、現実はそんなに甘くはなく、、競い合いの側面はどこまで行っても抜けきれないので、熱狂とか気合いで乗り切る仕事論は大事だと思います。世の中は建前で綺麗に取り繕ってはいるが、綺麗事ではない現実が転がっているのは真実だし、その中を這いつくばって生きていく世界だと思います。昨年業界を騒がせた「プロレスしようぜ!」の迷言はその意味では芯を食っています。まあそれはそれとして。

久しぶりに箕輪さんと話をしたいと思って、声を掛けたら対談してくれることになって、今週金曜日に対談をしてきます。

「空気を読んではいけない」を出版したときは箕輪さんはブレイク前の一編集者、僕は初めて出版する状況で、その上格闘技界は暗黒期で売れるわけない状況だったんですが、二人で気合いのプロモーションを敢行して、累計3万部を超える作品にしてもらったのですが、2015−2016年から7−8年経ってお互い何を話すのかは楽しみであります。

「かすり傷も痛かった」と言いつつ、それでも本を作るとなったらしっかりと編集して、徹底的にプロモーションして、丁寧に本を売ろうとする辺りは箕輪厚介だと思うし、この塩梅が大事だと思います。頑張らなくていいって話じゃないですからね。

格闘技業界に限った話ではなく、どの業界でも権利主張が強くなって、面倒だからと上も何も言えず、ぬるくなっている現代だと思うのですが、僕は仕事は気合いでやるものだし、ある程度の代償を得るものだと思っています。もちろんこの考え方が時代遅れであることは重々承知で、誰かに強制する話ではないですが、僕は今も仕事に対してはそう思っています。それが「仕事だからやる」です。

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