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堀口選手のケガを考える。如何にしてケガが生まれるのかを理屈で考えてみました。

堀口選手が膝の負傷で大晦日大会を欠場。
メインであり、これしかない軸のカードが怪我で消滅。両選手共に無念であるし、関係者もファンも残念としか言えない状況だと思います。この状況で一番辛いのは堀口選手であり、堀口選手から距離が遠のけば遠のくほどに気持ちは弱くなっていくのだと感じています。部外者でファンとしてみている僕ですら、残念だし、選手としての無念さはわかるので今回のカード消滅は想像を絶する大変さのように感じます。

今回の欠場理由が右膝前十字靭帯の断裂とのことです。
半月板の損傷も付け加えられていたのですが、前十字靭帯を傷めるケースには半月板損傷も付いてくるケースが多いので、膝の負傷だと考えておけばいいのではないでしょうか。

堀口選手のケガの発表の状況は公式ではこのくらいしかないので、どのようにケガをしたのかはわからないし、当然、グランドかスタンドでケガをしたのかもわからないので、あくまで僕の想像の域の話ではありますが、ここで記していきます。

格闘技は膝のケガが多い。

格闘技は膝のケガが多いです。前十字靭帯を断裂して、再建手術をする選手に会うことは珍しくないし、1回の練習をすれば1人は必ずいます。柔道やバスケットはさらに多いです。膝が残る(つま先が外に向いて外側から力が加わる)状況になることが多いスポーツに膝のケガはつきものです。

僕は膝のケガをしたことがないのです。
足関節を極められてケガをしたり、強い打撲でケガをしたことはありますけれども、手術が必要なケガをしたことはありません。10歳から柔道をやってきて、ここまで無傷の選手は聞いたことがないし、どこかしらのケガを抱えているのが普通なのだと思います。幸いなことに僕はケガをしたことがないのです。

その理由の一つに技に逆らわないことがあります。
投げられたくないと頑張ってしまうと負担がくるし、無理をして技をかけるようなこともしません(できない)。短期で競技で勝つことを考えたら多少無理をするのは仕方がないのですが、長期で考えたらケガのリスクを減らすことがパフォーマンスの向上につながると僕は考えています。ウサギとカメの話に近いです。

ステップワークは膝に負担がかかるのではないか。

UFCのバンタム級王者だったドミニククルーズが膝のケガをよくしていました。彼と堀口選手のステップワークは別物であるし、ドミニクの方が負担のかかるスタイルではあるのですが、堀口選手もステップワークを多用するスタイルなので、今回の膝のケガは僕の想定の範囲ではありました。

膝のケガの発生のタイミングは膝をひねる動作であり、ドミニククルーズのような身体を対角線で切るような動き(柔道の投げ技も)か、堀口選手のようなストップアンドゴーが多い前後の動きで膝が残ったような状態が想定されます。

この動きに当てはまる場合は膝のケガのリスクが上がるので、注意が必要です。ドミニククルーズの動きや堀口選手のステップワークを安易に真似するリスクって高いと思うのです。彼らができるので圧倒的な才能に修練を重ねた結果であって、ただ真似した時はケガのリスクだけ高まるように感じています。

堀口選手は負担がかかっていた上、そこに疲労が重なったり、ステップワークのミスで今回はケガをしてしまったのではないかなと僕は想像しています。あくまで想像の域を超えない話ではあるけれども、僕が理屈を持って考えるとこう落ち着きました。

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