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ベラトールのRENA選手と堀口選手の試合記事。青木の視点ではこう見えた!

ベラトールのニューヨーク大会。

日本国内では堀口選手のタイトル戦とRENA選手の出場で話題になっています。
僕としてはキャリアが交錯したことのなく、ライジンのスポーツMMA路線には乗れていなくて、エモーショナルな芸事路線に乗れているクチなので、堀口選手の試合にそこまで感情移入できていないです。

ただ、アメリカのメジャー団体でタイトル戦をするのはすごいことだし、前回の試合で勝利していることで見る側は興味をより持つことができます。

堀口選手の競技レベルが日本格闘技市場ダントツなのは異論ないだろうし、彼よりもよい格闘ドラマを見せる人はいても、彼よりも仕上がりのいい格闘技技術を見せる人はいないでしょう。

RENA選手のベラトール参戦には心の底からノレていて、ここにきて初の海外での試合がアメリカで、それもニューヨークなんて「さすがRENA」と思った次第です。彼女はMMAファイターとしての価値はダントツに高いわけではないし、ライジンの中だけで見ても、彼女よりも実力のあるファイターはいます。

だけれどもRENAを見たいし、RENAならば金を払ってもいいなと思わせるファイター。それがRENAなのです。僕はスポーツが見たいわけではなく、人生を賭けた物語が見たいのだから、RENAに熱狂しているのかもしれないです。彼女は苦しみ続けた中に何かを生み出そうとしているように見えて、そこに僕は共感しています。

試合結果から振り返ります。

RENA選手はバックチョークでの敗戦。
これに関しては「RENA弱い!」で終わるのは本当にもったないないというか、見る目がないというか、頭が良くないと思ってしまうのです。そもそも勝ち負けで言えば、負ける可能性がいつでもある選手だし、今回は分が悪かった勝負です。そこに出て行ったわけですし、負けるのは想像の範囲です。

この敗戦で思うのはライジンはマッチメイクを上手にやっているなあと思ったし、RENAの魅力を存分に発揮できるのはライジンというか、日本格闘技なんだよなあと思いました。こう書くと悪く書いているように思う方がいると思うのだけれども、そんなことはなくて、国内で成り立つコンテンツとして、日本人の日本人による日本人のためのコンテンツとして、幸せになる人がいるわけで大切なものだと思うのです。

だって。UFCとかベラトールだけになっていったら見る気が失せてくると思うんですよ。ONEがあるとはいってもONEも日本用に作られたわけではないし、修斗とかパンクラスの国内のインディー大会を見る楽しさがあるじゃないですか。だからこそ国内メジャーは大切だなあと思うのです。

皆がカッコつけて世界!って口にします。
それはカッコいいからって、理由が大半であまり考えていないだろうし、考える頭を持ち合わせていないのが大半だと思うのですが、世界って曖昧なものに流されていくと痛い目にあう気がします。

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