見出し画像

修斗後楽園大会。宇野薫さんが試合です。シンガポールから想いを。

こんにちは。シンガポールです。

画像1

今回はONEシンガポール大会を現地レポートでの現地行き。
毎回お仕事いただき感謝です。今回は深夜便でのシンガポール入りで飛行機で寝れない自分ですが、少し楽なのかと思っていたものの、キツイものはキツイです。飛行機はできたら乗りたくないし、4−5時間で行ける国は最高。

とりあえず宿に入って、パソコンを広げて、この記事を書いています。

金曜日の大会を終えて、土曜の朝に帰国して、土曜日の夜には書店プロレスをして、日曜の昼には後楽園でDDTプロレスをして、夜は宇野薫さんのセコンドです。流石に詰まりすぎだろって思わなくてもないのですが、楽しいのだから仕方がない。人は楽しいことはやめられないのです。

日曜日に宇野薫が試合です。修斗後楽園大会。

宇野薫を語るときに「レジェンド」とか「44歳」とともに語られることが多く感じます。どこまでその意味を感じて、理解して発しているかはわからないのですが、44歳でやることってこれはこれで凄いことなのです。

44歳での取り組みの凄さは僕には想像がつかないし、肉体的にも、技術的にも成長しようとする姿勢には頭が下がります。これは外から批評するのは簡単なことなのですが、年齢からくる衰えを理解した上で抗う姿勢は並大抵のことではないと思います。表現者は衰えていることを知ったときに絶望を覚えるし、そこで自死を選んだり、薬に逃げたり、現役を退いたりするんだよね。そこから逃げずに闘う姿勢は心の底から共感します。年齢に関しては自分ごとでもあるから尚更です。

彼の練習に対する姿勢は僕から見てもトップクラスだし、コーチ役をしている僕としてはストップをかけることが仕事だと感じているほどです。今回も「宇野さんやめておきましょう」とストップをかけた場面がいくつかありました。こんな44歳は僕の知る限りいないし、人は年齢とともに良くも悪くも要領を覚えていくものだと思います。

レジェンドとか年齢とか関係ねえよ。

これは僕自身がよく感じるし、宇野さんの取り上げ方や宇野さん自身も感じることだとは思うのですが、年齢とかキャリアとか関係ないと思っているはずです。年齢は試合する上では関係ないし、やる前から負ける言いわけ作られているようにも感じるし、選手としてこんなバカにされたことはないだろうと。まだまだオレらは現場で闘ってんだよと。

レジェンド気取って自己否定の螺旋から降りて、気持ちよく格闘技やっているわけじゃないのです。毎日自己否定を繰り返して、自傷行為を繰り返して、苦しんで前に進もうとしているのです。苦しんで進んだ先に何があるかはわからないし、成功する約束などないのだけれども、自分の主義主張を貫くために必死でやっているのです。

日曜日は現実しかないし、そこに勝負がだけです。なめんなよ。
必死にやって勝つぞ。全力で担ぎ上げる所存でございます。

人を応援することは最大の喜びなんだよ。

20代の僕は自分のことばかり、考えていました。
今も自分のことばかり考えているし、自分に正直すぎるほど正直な部類だとは思います。本質は変わっていないし、人はそんな簡単に変われるものではないし、自分の腕で食べていこうって人がそう簡単に変わっては行けないと思ってます。

人のことを考えられるのではなく、人を応援する喜びを知った。

誰かをサポートして、誰かの物語にご一緒させてもらうことは最上級のコンテンツだと思っています。必死に真剣に能力総動員で愛すれば愛するほどに喜びは強まるし、涙も深くなります。感情の揺れ幅がコンテンツの価値だとしたら、人を全力で応援することは最上級のコンテンツだし、できるだけ本気でできるだけ震源地に近くいた方がいいはずだ。その人の物語に参加しよう。

セコンドするときにいつも思っている言葉があります。

宇野さんの物語の登場人物にしていただいて感謝しています。物語が納得できるものになるように全力でサポートします。勝つぞ。

日曜日の夜に会場からでもいいし、abemaの放送からでもいいし、記事を追ってでもいいです。宇野薫の物語の登場人物になりましょう。誰だって勝手になれるのだから、乗らない手はないと思うよ。

自分の可能性を使い切ろうと日々を苦悩して、自分を責めて、それでも諦めずに闘っていく姿勢は格闘技でも仕事でも共通していると思うし、そんな力をもらえる試合になるはずです。コツコツやってきたことを証明して勝つぞ!勝とう!


ここから先は

0字

月刊青木真也

¥1,200 / 月

月刊青木真也 青木真也の記事をお得に。 青木真也の発信する記事が1200円で読み放題に。単品で買うよりもお得です。

サポートありがとうございます。選手活動、表現活動の活動費用に当てさせていただきます。更なる良いもの、面白いものを創作する原資に大事に大事に感謝を込めて使わせて頂きます。