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ONE上海大会。記憶に残るのは秋山成勲。それしか残らない翌日の朝。

ONE上海大会。

全ては秋山選手の闘いに感情が揺さぶられました。

平田樹選手は華麗なデビューを飾り、ユンチャンミン選手、松嶋選手も勝利を飾ったのだけれども記憶に残るのは秋山選手でした。さすがの存在感で済ましてしまうのは無礼にすら感じてしまうので、何故響いたのかを記していきます。

コンテンツの価値は感情の振れ幅。

コンテンツの価値は感情の振れ幅だと思います。
勘違いしてしまいがちですが、競技レベルではなく、感情の振れ幅がそのコンテンツの価値だと考えています。競技レベルが世界最高峰のサッカーよりも、自分の子供のサッカーに感動することからも競技レベルがコンテンツの価値ではないことがわかると思います。(極端な例えだけれども)

徹底的に勝ちにこだわる姿勢が感情移入させる。

今日の秋山選手は勝ちたい気持ちが前面に出ていたし、43歳でパフォーマンスが低下することで、勝ちたい気持ちが際立っていました。徹底的に勝ちにこだわるからこそ、勝ちという共通目標ができて、勝ちに向かって観客も感情移入することができるし、それは感情を揺さぶることにつながります。

1Rでローブローの後の回復時間を目一杯に使って体力を回復させた姿勢。リングの外に出てしまっても少しでも体力を回復させようとする姿勢。下がりながらも耐えて耐えてチャンスを伺う姿勢。少しでも攻勢に出たらなんとか流れを引き寄せようとする姿勢。

泥臭くても、カッコ悪くても、徹底的に勝ちにこだわる姿勢が僕の感情を揺さぶりました。解説の途中から解説が応援になっていました。

この作品が残せるのは積み上げてきた歴史。

今日の秋山成勲選手は最上級の作品を作ったし、さすがの仕事でした。
若い選手はこの作品を見て、絶望するくらいの演者としての差を感じたとは思うのだけれども、これは歴史のなせる技だからコツコツとやっていくしかないのです。

秋山はいいやつである。

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