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10月7日ムスメシ戦に向けて 2 グラップリングとMMAの緊張感の違いの巻 グラップリングは緊張感がないからこその難しさ

10月7日のグラップリング戦に向けて日々の過ごしています。

グラップリングとは言っても、試合に向けたプロモーションや海外遠征に際したビザの手続き、コスチューム制作、セコンドの日程確認など、試合内容以外の事務作業はMMAと変わらずです。性格的に早く済ませて安心したいタイプなので、早々にメディカルチェックを済ませてきました。

40歳になったということで項目が増やされていて、心臓のエコーやトレッドミルを走っての心電図や心拍計を測る人生初の経験をしてきました。病気の人がやる検査なので、トレッドミルで走れば心拍数が直ぐに目標値まで上がるはずなのですが、健康かつ運動をしている僕はなかなか目標の心拍数に達しず、「この機械を入れて初めての経験」と検査技師とドクターに言われる健康ぶりだったので、メディカルチェックに関しては問題なく試合ができます。

グラップリングとMMAでは僕の捉え方はどうなのかというのは、周りからするとなかなか聞き難いとは思いますが、知りたいところだと思います。僕に対して「どうせグラップリングでしょ」と笑って言えるような立場や関係性がある人は一握りだし、関係性がないのに悪気なく無礼を言える種の人間を遠ざけていることもあって、聞き難いと思います。

もちろん試合となれば一定の緊張はします。これはグラップリングでもプロレスでも人前に出て話すのも一定の緊張感はあるのですが、MMAは他の何とも比較にならないような最上級の緊張感です。この緊張感があるからこそ、MMAに魅了されて離れられないのだろうし、その逆のMMAに魅了されて賭けているからこその緊張感でもあるとは思いますが、MMAでの緊張感に勝るものはありません。この緊張感があるからMMAをやりたいと中毒になっているのだろうし、試合前にはMMAをもう辞めたいと毎度思うのだと思います。

僕は試合を「辞めたい」や「やりたくない」ではなく、「できない」と思ったら試合をするのをやめようと思っていて、それが「やりきった」ときだと思います。そう感じるために今を必死にやっています。まあそれはそれとして。

グラップリングとMMAでは同じ試合でもまったく違います。
ここははっきり言おうと思います。はっきり言うのが青木真也です。

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