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【WBC】準々決勝③見どころ

準々決勝は早くも三戦目!

今回もアメリカキラーっぷりを発揮しプールC一位となったメキシコと、死の組プールDを最後の最後で勝ち抜いた二位プエルトリコが対決。

決勝でもおかしくないような好カードの見どころ探るべく、これまでの成績から振り返ります。

打撃

打数に15程度の差はあれど、両者の成績は非常に肉薄しています。打率、OPS、塁打数はほぼ同じで、打点に至っては27と同値。あえて差をつけるなら、HR、四球、盗塁数でメキシコがやや上程度ですが、ほぼ互角の調子と考えてよいでしょう。

打率 メキシコ .283 プエルトリコ .285
OPS メキシコ .793 プエルトリコ .784
HR メキシコ 4 プエルトリコ 2
四球 メキシコ 19 プエルトリコ 13
盗塁 メキシコ 6 プエルトリコ 2

https://www.mlb.com/world-baseball-classic/stats/team

投球

なんと、投球についてもほとんど差がありません。防御率、奪三振率、WHIP、与四球率、グラウンドアウトに至るまでほぼ同じ。微々たる差は投球回の違いと考えれば、こちらもほぼ互角の調子と言えるでしょう。

防御率 メキシコ 3.16 プエルトリコ 2.83
奪三振率 メキシコ 9.73 プエルトリコ 10.54
WHIP メキシコ 1.03 プエルトリコ 0.94
与四球率 メキシコ 2.92 プエルトリコ 2.83
グラウンドアウト メキシコ 28 プエルトリコ 29

https://www.mlb.com/world-baseball-classic/stats/team/pitching?sortState=asc

予告先発から考える注目の打者

ということで、ここままでは接戦になりそうです!で終わってしまうので、予告先発と、そこから考える注目の打者をピックアップしてみます。

 メキシコ先発 フリオ・ウリアス (Julio Urias)

https://twitter.com/MLBONFOX/status/1636477397414608896?s=20

今大会は先発一度で5回6奪三振3失点と、試合を大きく崩さないウリアスらしい内容でした。今回も大崩れは無いだろうと予想されますが、どの打者との対決が注目か、挙げてみました。

vsフランシスコ・リンドーア (Francisco Lindor)

https://twitter.com/MLBONFOX

リンドーア自身が今大会絶好調で、打率 .467 OPS 1.129 打点 5。また、昨年のシーズン対決では1安打1凡退1四球と相性の判断が難しい事から、どう転ぶか注目の対決と言えるでしょう。

https://www.mlb.com/world-baseball-classic/stats/puerto-rico/ops

vsエンリケ・ヘルナンデス (Enrique Hernández )

http://www.tabdeportes.news/2018/03/28/kike-hernandez-y-dodgers-ayudaran-a-puerto-rico

「キケ」の愛称でおなじみのエンリケも今大会好調で、打率 .375 OPS .944 打点 4。また、ウリアスとは元チームメイトであり、エンリケが移籍後は対決もなく、楽しみな対決と言えそうです。

https://www.mlb.com/world-baseball-classic/stats/puerto-rico/ops

プエルトリコ先発 マーカス・ストローマン (Marcus Stroman)

https://twitter.com/MLBONFOX/status/1636477397414608896?s=20

前回の大会MVPが今回はプエルトリコ代表に。今大会は1先発で 4回2/3 1失点 2奪三振と、こちらも非常に「らしい」内容。彼も大崩れは無いだろうと予想されますが、どの打者との対決が注目か、挙げてみました。

vsランディ・アロサレーナ (Randy Arozarena)

https://twitter.com/MLB_Mexico/status/1635327371229425665?s=20

今大会目立ちに目立っている選手の一人。OPS 1.703 はベスト8チームの中でトップ、打点も9と二位 (一位は吉田正尚) をマーク。三振は4、とシーズン同様のペースですが、奪三振率が決して高くないスタイルのストローマンがどう抑えに来るか、注目です。

https://www.mlb.com/world-baseball-classic/stats/mexico/ops

ジョーイ・メネセス (Joey Meneses)

https://twitter.com/MLB_Mexico/status/1635127714993819651?s=20

NPB在籍経験もある選手。昨年ナショナルズでプチブレイクした勢いそのままに、今大会打率 .474 OPS 1.263 HR 2と大暴れ。また三振も一つのみとコンタクトも好調。グラウンドボーラーであるストローマンとの相性がどうなるか、注目です。

https://www.mlb.com/world-baseball-classic/stats/mexico/ops

ロウディ・テレス (Rowdy Tellez)

https://twitter.com/MLB_Mexico/status/1636132699315249154?s=20

前の二人に隠れて密かに好調なのがテレス。打率 .353 OPS 1.009 HR 1 と中軸としての仕事をこなしています。また三振も一つのみとコンタクトも好調。ただし、ストローマンに対する相性は悪く、昨シーズンの直接対決では6打数0安打1三振1四球という結果で、グラウンドアウトは四つと、正にストローマンにしてやられている状態。ブルワーズ対カブスという同地区対決でもあり、シーズン同様の結果となるか、WBCではテレスがやり返すのか、最注目の対決かもしれません。

https://www.mlb.com/world-baseball-classic/stats/mexico/ops

まとめ

はい、という事で、いかがだったでしょうか。

本当に拮抗している事が伝わったかと思います。

注目の打者が三人もいる通りメキシコに有利な風にも見えますが、チームの打撃成績に差がない以上、活躍が集中しているメキシコと、満遍なく調子を維持しているプエルトリコの対決、と言えるかもしれません。

いずれにしても非常に手が合いそうなこの対決、その興味や観戦の一助となれば幸いです。

補足:
メキシコ代表については、以下の記事もご参照ください。

プエルトリコ代表については、以下の記事もご参照ください。


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