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コッピー

行列のできるラーメン屋さんみたいに、当店で人気のお魚。その名はコッピーです。

メダカのようにヒーターを使わなくても飼育できるし、身体も丈夫だから初心者の方におすすめしています。

とはいえ、なぜヒーターが必要ないのか、そして、丈夫なのか。
当店では、フィルター(底面ろ過)を使い、循環させた水槽で管理しています。
しかし、お店によっては、コッピーをちいさな瓶に入れて販売をするところもあるのですよ。

そこで、コッピーについて一から調べなおしました。そうだったんだ、と驚かされる事実も今さらながら知りました。

今回の記事は、コッピーがヒーターを使わなくても飼える理由から、丈夫な理由まで、わかりやすく解説していきます。

コッピーとは

コイ目コイ科タニクシス属のお魚。

正式名称は、アカヒレというお魚です。
コッピーという名前は、アカヒレの利点(特徴)を示すようなネーミングなのですよ。

なぜなら、コップで飼えるくらい丈夫なお魚、というのが由来だからです。
酸素の消費量も少ないお魚なので、ぶくぶくをしないで飼育している人も、山ほどいるのですよ。

コッピーは、商標登録もされている商品名です。
とあるお店が、コップのような小瓶にアカヒレを入れて販売を始めたのがきっかけです。

現在でも、ボトルアクアリウムのタンクメイトとして選ばれています。

コッピーは名前の由来であるように、ボトル(コップ)でも、飼えるくらい丈夫なお魚なのですよ。

コッピーの飼育データ

体長: 最大4cm (約)
混泳: 同じくらいの大きさをしたお魚
寿命: 約2年
水温: 10〜28℃
原産: 中国、広東省

ヒーターを使わないで飼育可能

中国の温帯域(日本のような)に生息しているお魚だからです。

水槽用のオートヒーター

具体的には、水温10度を下まわらなければ飼育に支障はありません。

地域差はありますが、室内飼育であれば保温しなくても飼うことができますよ。

しかし、ちょっと調べてみたらコッピー(アカヒレ)は、ベトナムにも暮らしているとの情報が出てきます。
ベトナム産のアカヒレは、低温に弱く、ヒーターが必要なのです。

え、ややこしいじゃん、と思うかもしれませんよね。
とはいうものの、現在コッピーとして出回っているアカヒレは、中国が原産の個体です。
ベトナム産の場合は、「ベトナムアカヒレ」という名で流通します。
だから、お店で販売されている「コッピー」なら、ヒーターを使わないで飼育可能ですよ。

メダカと一緒に飼える

ひめだか

コッピーはメダカと一緒に飼うことができます。

メダカは日本の魚なので、冬の寒さにも耐えられるからです。水温の適応範囲が広いコッピーとは、温度面でウマが合うといえるでしょう。

注意点は、コッピーよりもメダカの数を多く泳がせることです。

なぜならコッピーは、泳ぐスピードが速く、餌を食べるのも上手だからです。

コッピーもメダカと同じく、水面付近を泳ぎます。
だから、コッピーがメダカよりも先に、餌を食べてしまうことが多くなるのですよ。

コッピーばかりが餌をとっちゃえば、メダカは痩せてきて、弱ってしまいます。
メダカと混泳するときは、コッピーの数を少なめにしてあげましょう。

当店の完成型セットで飼える

水をほとんど換えないで、お魚が飼育できる「ASP方式」の水槽セットです。
完成型は、水を入れるとすぐに使える状態になっています。

コッピーを育てるのに、うってつけの水槽なのですよ。
完成型セットは、水を温めるヒーターが付いてないだけだからです。

たとえばルノアール250完成型だと、コッピーを5匹まで飼育することができますよ。
低床の掃除やコケを食べてくれるヤマトヌマエビも3匹、入れることができます。

冷たい水でもへっちゃらなコッピーには、完成型セットがぴったりなのですよ。

最後に

コッピーという名前は、コップ(小さな瓶)で飼育されていたことがあるからです。
水質の悪化や、酸欠に強いからこそ、コップでも飼えるといわれるのです。

生息地も日本の気候と似ているので、寒い冬もヒーターが必要ありません。
そのため、冷たい水が大丈夫なメダカと一緒に飼育をたのしめます。

メダカの混泳相手を探している人は、コッピーも選択肢につけ足してみてくださいね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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