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教師から会社員へ

今月から晴れて民間企業へ入社した。
まだ入社して2週間くらいだが、教師から転職を果たしてみて感じたことをまとめておきたい。

1.到達点が明確

教師の仕事においても年間を通した目的は学年で共有するが、具体的な到達点を数字などで明確に出すことは難しい。子どもの成長に対して数字で評価する困難さは常に課題となっていた。
一方、企業は業務成績がはっきりと出る。かけた時間(工数)に対してどれだけの成果が出たのかということが数字に出る。私にとっては自分の仕事に対する成果が目に見える形になったので、自分自身の中での目的意識をはっきりさせることができた。

2.休憩時間がちゃんとある

公立学校教員にも休憩時間は設定されている(らしい)が、実際に休憩時間を取ったことは一度もなかった。子ども達が帰るまでは教室を離れられないし、子ども達を帰したとしてもたくさんの会議も設定されていた。
しかし、会社員になるとお昼に必ず1時間の休憩時間がある。多くの人にとっては当たり前なのかもしれないが、教員だった人間からすると休憩時間があることのありがたさは身に沁みた。

3.人間関係はどこでも難しい

働いている以上、人間関係はついて回る。教師時代、子どもと自分、保護者と自分、教員同士、地域住民と自分など常に多くの人間関係の中にあり、気を遣わない日はなかった。言葉一つ、態度一つミスは許されない環境で、神経は擦り減っていた。
会社員になって、自分が関わる人間の数はだいぶ減り、すっきりとした人間関係になっている。実際、配属されているチームの人たちはいい人たちばかりだ。しかし、いざ仕事の話になると様子が大きく変わる。
仕事上の人間関係は、職種を超えて難しい課題なんだということを改めて知った。
ただ、教師だった頃に比べると随分と気楽にはなった気がする。

公立学校教員は公務員というカテゴリーに含まれている。公務員は法律に縛られており、良くも悪くも上下関係が厳然として存在していた。ある意味分かりやすい職種とも言える。ただ、教員に関して言えば法律や教育委員会の指示だけでなく、常に多くの人間のあらゆる感情が意図を適切に汲み取り対応することも求められていたように感じる。
一方、民間企業は自分に与えられたミッションがはっきりしており、成果がわかりやすい。シビアと言うこともできるが、自分のモチベーションを上げやすいとも感じた。
どんな仕事もいい面も悪い面もある。自分にとって完璧な条件の仕事なんてないと思う。けれども、仕事で何を大切にするのかをきちんと持っていることが大切なのだと感じた。


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