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アロマの知識をアップデート

キャリアオイル(ベースオイル)についてお話ししようと、
改めて色々調べていました。

アロマテラピーについて、
13年前、真剣に試験のための勉強をして以来、
既存の知識で自分の生活に取り入れていました。
自分で使う分にはそれでよかったのです。
でも、人様の前でアロマテラピーのお話をさせていただくようになって
改めて調べなおすと、まだまだ研究道半ばの分野も多く、
新たな発見や新しいオイルの出現が確認できました。
このように新しい情報を取得できることはとても楽しく、
機会を与えていただいたことに、改めて感謝する、今日この頃です。

最近の一番の変化は日本産のエッセンシャルオイルの増加です。
『ゆず』
『ひのき』
『いよかん』

などなど、日本ならではのオイルは13年前にはあまりなかったことでした。

それに、植物性スクワランの増加も目を見張るものがあります。
以前、スクワランと言えば動物性の深海魚(アイザメ)の肝油から
抽出されたものが主流でした。
しかし、今の主流は
オリーブスクワラン、
サトウキビ由来のシュガースクワラン、
米ぬかスクワラン

などに変化しています。

動物性スクワランのみに頼っていると、
原料である深海魚(アイザメ)が乱獲されてしまう心配があったり、
地震による地殻変動で生息地が変化したり、
安定的に供給されるのか課題でした。
多く流通するようになったのは、
研究の結果、多量に採集できる抽出方法が確立されたことで、
安定提供できるようになり、
その結果安価になったことも広く使用されている一因と考えられます。

1990年代から植物性スクワランが盛んに研究された主な理由は、
化学物質の前駆体に使用されていたことと考えます。
医薬品の前駆体としても使用されていることもあり、
安定供給されることが大きな課題でした。
安定供給の大切さは今の私たちには骨身に染みる問題ですよね。

オリーブスクワランを30㎖採集するには、
オリーブ1万個ほど必要だそうです。
オリーブからオリーブオイルを作り、
スクワレンが溶解しやすい有機溶媒を足し、
撹拌、-15℃まで冷却し、スクワレンを結晶化させます。
次にろ過して結晶化したスクワレンを抽出します。
そして、そこに水素添加し安定させ、スクワランにします。

つまり、
オリーブオイルの一部分を抽出しているのが、オリーブスクワランです。
だから、30㎖採集するのに1万個も必要になるそうです。

確かに、
オリーブスクワランのお肌を守る力はとっても、とっても魅力的だし、
サラサラなテクスチャーはオイルとは異なり使用しやすさがあります。
だけど…オリーブオイルから作られるなら、
私はオリーブオイルがいいかな…(笑)
場合にもよるかなぁ…。

学んだことを妄信するだけでなく、
新しいこともしっかり知ってアップデートしていく。
そして、しっかり自分の信念に基づき選択する。
このことがここでも出てくるとは…
怠らず、継続したいと思います。
ん~植物性スクワランも良いんだよなぁ。





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