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Seventeenの作品が好き

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Thanks to

Thanks to

はじめにSEVENTEENのアルバムの巻末に書かれているThanks toの文章が好きで、いつかは一覧としてまとめたいと思っていましたが、4/29リリース予定のBEST ALBUM“17 IS RIGHT HERE”の情報が解禁される夜を過ごすなかで、絶対に「今」だと確信し、筆をとりました。

私はSEVENTEEN以外のthanks toを知らないけれど、彼らのthanks toは手紙のようだな

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僕らは五月に咲く花のように

僕らは五月に咲く花のように

Aplil Shower僕らは五月に咲く花のようにその名の通り、春の雨のような歌だなと思う。
暖かくて柔らかくて、どうしてか無性に泣きたくなる。哀しい、と言ってしまいたくなるような気もするけれど、この気持ちはなんだか手放し難い。

この身に降り注ぐ雨を優しく感じられるのは彼らが歌うからだ。

April Showerのパート割りをとても好きでいる。
水の中を反響するような前奏に、歌い出しからウジさ

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SEVENTEENTH HEAVEN

SEVENTEENTH HEAVEN

10/23、SEVENTEENの11th ミニアルバムであるSEVENTEENTH HEAVENがリリースされた。

天国って、どんなものだろうか。
あるかないか、どんな宗教を信じているか…そういう意味ではなく、そもそも私の中に「天国」が実感を伴うものとして存在していなかった。
清涼な空間に天国のようだという比喩を用いることはあるとしても、死後の世界や何らかの救いの場所としての‘それ’が、私のなか

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바람개비

바람개비

この曲を聴くと秋を思い出し、秋になるとこの曲を思い出す。私にとって誰でもない遠い「誰か」を待ち詫びる気持ちは秋の空気と似ているんだろう。

この曲を聴くと胸がキュっとなって、苦しい。
でも大好きな曲。この短い秋が終わる前に改めてその中に体を浸したいと思って書き始めた。

韓国語がオリジナルだけど、日本語verも大好きなので、その訳の素晴らしさも含めて話していきたい。

「風車」が韓国において一般的

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今、そしてこれからも

今、そしてこれからも

8月23日、SEVENTEENのJAPAN BEST ALBUMである「ALWAYS YOURS」がリリースされました。

体感として、そのタイトルやトラックリストなどのスポ期間がいつもより長かったように思いますし、今となってはその時間すらも作品の要素のひとつだったと思います。

この愛おしい「時間」が段々と私の記憶から遠のいていくのが惜しいので、この現在地である「今」の新鮮な気持ちを書き残したく

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Love&Letter repackage

Love&Letter repackage

2022/7/18、Seventeenにとって2度目、私がCARATになってからは初めてのrepackageアルバム「Sector 17」がリリースされました。

本当はそちらについてのnoteを書きたいなと思ったけれど漠然と「書けない」と思ったので、今まで「書けない」と思っていたLove&Letter repackageについて書いてみようと思います。
…と思って書き始めてからさらに半年くらいか

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I Don't Understand But I Luv U

I Don't Understand But I Luv U

ライブ配信中に海外のファンから送られたコメントがそのままタイトルになった、I Don't Understand But I Luv U 。
SEVENTEENの10thミニアルバム「FML」に収録されているパフォーマンスチームの曲だ。

「I Don't Understand But I Luv U」
あなた達が何を話しているか、言葉はわからないけれど大好きだよというその想いは、言語の違う誰かを好

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호랑이 (Tiger)

호랑이 (Tiger)

Seventeenのパフォーマンスリーダーであるホシくんのソロに、호랑이という曲があります。

芸名であるホシ(虎視)の由来になるほど彼が目指す姿の象徴であり、一方で今や絶滅危惧種でもある虎。
その保護を呼びかける世界虎の日に前触れもなくリリースされたこの楽曲およびパフォーマンスは、彼のパフォーマーとしての欲と覇気がこれでもかというほど詰め込まれています。

フルアルバムのカムバック後、ワールドツ

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우리의 새벽은 낫보다 뜨겁다

우리의 새벽은 낫보다 뜨겁다

夜の砂の上で爆竹がタンタンと弾け
13人の青年(少年)が笑いあう光景。
そこから想像される音にそぐわない
まるで水槽の中からもう1人の自分が覗いているかのような少しくぐもった波の満ち引きの音が、ずっと遠くで鳴っている。

달빛の「da〜rbich」という音の伸びに引っ張られるように、視線は月へと向かう。ふいに宙を仰ぎ月を指したあなたの指に視線が引っ張られる情景が浮かぶ。
この曲を聴きながら夜を歩い

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돌고돌아

돌고돌아

6年ぶり2度目のリパッケージアルバム、Sector17の幕開けの曲。
Face the Sunで自らの影に向き合い、僕らが太陽になるという覚悟を見せてくれた彼らから一変、心の柔らかいところを握られるかのような生々しい歌い出しだった。

と、同時にどこか安心した私もいた。
覚悟は覚悟としてきちんと決めた彼らの姿が誇らしかったけれど、それでもまだ行先がわからなくなったり道に迷ったりすることがあると、人

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Imperfect love

Imperfect love

Power of Loveで涙も出ないほど胸を打ったこの曲を、BE THE SUNで歌う彼らの姿を改めて見たら、なんだかより一層ありがたく感じたので書き残したくなった。

訳を超え、解釈を超え、もうほとんど想像の域だけれど、繋ぎ止めていたい。

昏いこの世界を

世界は昏く、苦痛ばかりで、君だけが救いだと言えば手っ取り早く「君」を特別にできるのに、
「君」にだけスポットライトを当ててしまえば他のも

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月に謡う

月に謡う

中学1年生の国語の教科書に「月に思う」という章がある。百人一首から月にまつわる和歌を集め、まずは古文というものに触れてみようというものだ。
「いろはうた」のすぐ後の章で、古文・和歌との出逢いの章になる。

教育実習で私が授業を行ったのがちょうどこの章だった。多分、この章を読むことに関しては生徒以上に私が一番楽しんでいた。

夜空にぽっかりと浮かぶ月
黄味がかって大きくあたたかいときもあれば
遠く青

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Let me hear you say

Let me hear you say

Let me hear you sayの歌い出し、ソクさんの澄んだ高音が霧を貫くように響く。
ここの歌詞の意味を知った時、衝撃を受けた。

누군가가 어디선가
誰かが どこからか
내 불행을 바라고 있는지
僕の不幸を願っているんだろうか
요즘은 그냥 나도 나를 모르는 척하기만
最近はただ僕も自分が分からないふりばかり

卑屈な私はこの感覚をよく知ってるつもりでいる。
けれど私はそれを言

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君の手を

君の手を

昨日の明日は今日で
さっきのいつかは今で
そこにミラクルが起こり続けるはずもなく
日々は良くも悪くもなだらかに進んでゆく。

どこか…ここじゃないどこかへ…

何度も迫り上がるその言葉を呑み込んで、
また呑み込んで…

너의 손을 잡고
君の手をとって
어디든지 GO GO
どこへでもゆこう

きっと私はずっと、この言葉を待っていた。
…待っていたということを、その言葉を聞いてはじめて覚った。

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