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なぜ勉強をするのか【前編】

                                                                                                                                                                                                                                  1.はじめに

 私には小学生の時から答えを探し続けている問いがあります。それが今回のテーマである「なぜ勉強をするのか」です。中高時代の大半を勉強に捧げてきた私にとって、それはあまり楽しいものではありませんでした。ボロボロ泣きながら机に向かったこともあります。

今思えば私が苦しんでいたのは随分と視野の狭い「勉強」でしたが、藻搔いているうちは「なぜ勉強するのか」という問いが常に頭にこびりついていたものです。

また、将来子どもにこの問いを投げかけられた時に「いい仕事に就くため」「義務だから」なんてトンチンカンな逃げの答え方はしたくありませんでした。

簡単に答えが出るものではありませんが、考えを一度整理したいと思ったので自分なりに形にしようと思います。長いので2回に分けます🙇

※あくまで勉強法でもモチベーションUP法でもなく、自己啓発的なものでもなく…一人の大学生がその青春の大半を費やしたものについてどう考えているのかという意見ですので悪しからず

2.そもそも勉強ってなに?

 まず、私が先ほど“視野の狭い「勉強」”と表現した理由を話します。私の苦しんだ勉強は「学習指導要領に定められた」「学級で行われる」「定期テストでは順位をつけられ」「受験をとりあえずの目標とした」「半強制的な性質のある」勉強でした。色々な条件の重なった、かなり限定的な「勉強」ですね。

しかし【勉強】という言葉の本来の意味に忠実に考えるのであれば、よく言われるように「人生なんでも勉強」です。

私の大好きな漫画やでんぱ組.inc、QuizKnock、仏像などについて調べることも勉強ですし、映画を見たり旅行をしたり…部活も人間関係も、恋をすることだって勉強です。好きなことは楽しい!

しかし所謂「なぜ勉強をするのか」という疑問で問われる『勉強』には本来の勉強の要素と狭義の勉強の要素のどちらも含まれていると思います。なのでこれ以降は狭義の勉強の方をカギカッコ付きの「勉強」と便宜上区別して話を進めていきたいと思います。

3.なぜ「勉強」をするのか

 まず狭義の「勉強」の方です。おそらく多くの方が「いやだ」と思うのはこちらの方だと思います。自分の意思に関わらず「しなければいけない」という状況自体がもう嫌ですね。

 興味がなくても苦手でも演習しなければいけないし、テスト結果を見て至らない自分にがっかりする…吐き気すら覚えます。センター試験失敗した時なんてその後一週間机に向かうだけで涙が溢れてテキストがぐしゃぐしゃでした笑 そんな時には「なんでこんな思いをしてまで勉強しなきゃいけないんだ!」って思います…

 でも、それでも、「勉強」をしたほうがいい理由もあります。

(現代日本が学歴を重視する社会だから、という点は今回はスルーします。一つの答えではあるけれど、あまりにも消極的理由で好きではないので…)

 その理由とは、「勉強」の中で身につく知識やスキルがその後の新しい知識やスキルの獲得、コミュニケーションの基盤になるから…です。本を読むにせよ買い物をするにせよ、会話をする時でも、「勉強」(特に義務教育)で身につけているであろう知識については前提として扱われ、わざわざ確認してはくれません。また、論理的思考や表現力と言ったものもある程度のレベルまではここに含まれているように感じます。

(余談ですが義務教育での経験や知識をある程度共有していることで、年齢や出身地などの背景が違う人との会話が円滑になるという面もあるのではないでしょうか。触れてきた人やもの、知識が完全に違う人と1から共通認識をすり合わせるのはなかなかハードだと思います。それはそれで面白そうですが…笑)

言い換えれば「勉強」は本質的な勉強、すなわち全ての学びの礎となる〈作法〉を学ぶものだと考えています。「社会で求められるから」という外的要因のみにとどまらず、問題を解決したり自分を客観視したりなど…人間として生きる上で備えていたい思考法を身につけることにも繋がります。

あるいは自分にあった勉強法を模索する期間として、今は嫌だけど価値のあると言われているものとの向き合い方を探る期間として、「勉強」を頑張ることには大きな意味があると思います。

(後編に続く…)

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