スペイン旅行記①マドリッド
先日スペイン旅行をした。初めてのヨーロッパだった。
エミレーツの機内食はものすごいボリュームで、おいしいけど食べきれなくて持って帰ったものもたくさんある。
スペインは実はワインをたくさんつくってるらしくて、水よりワインのほうが安い。
↓次の日の朝食
この日はバスで、古都トレドへ行った。
サント・トメ教会に飾られているエル・グレコの「オルガス伯の埋葬」を見に行った。この絵はもともとはミサを行うスペースに飾られていたそうだが、絵を見に来る人がうるさすぎて追い出され、教会内の別の部屋である今の位置に移されたそう。で、その移転先の地面にたまたまグレコのお墓が見つかったらしい。すごい。当時の画家は絵の具を自分でつくっていたそうで、絵を描く技量だけでなく、絵の具をうまくつくる技量も実力のうちだったそう。この絵は書かれてからうん百年たっていて、修復も行われておらず(うろ覚え)、それでいてとても鮮やか。グレコの絵の具づくりの技術の高さも感じられる
この後も絵を沢山見に行った。キリスト教の絵では、「オレンジ色の服に青いベールをかぶった人」はマリア様ときまっていることを覚えておくといいらしい。「オルガス伯の埋葬」だと、画面中央よりちょっと左上にいる人がマリア様。何人もいる中で絵の中の雰囲気に合わずこちらをじっと見ている人はたいてい作者らしい。めっちゃ勉強になる。
トレドからマドリッドに戻り、プラド美術館へ絵を見に行く。この日は快晴、うれしかった。
ラス・メニーナスってこれ↓のこと。見たことない?あるやろ?すごくない??
ラス・メニーナスの実物は、めちゃくちゃデカい。実物大で見ると、まるで隣にもう一つの部屋があるかのように見える。じっとこちらを見つめるどこか不気味なマルガリータ王女、小人症の女官、奥に見える階段、鏡、作者…。あまりにも日常の中と同じ奥行き、人形じみた不気味な人物たちのおりなす静けさ、埃の匂いのしそうな薄暗さ。時間を忘れてずっと見ていられる、いや、見られている、そんな絵だった。この実物を前にしただけで、私は正直この旅行に満足したと言っていいくらいに良い絵だった。スペイン行くならぜったい見に行きな。絵が好きじゃなくてもこれは体験すべきだと思う。
他にもベラスケスの作品はわんさかあったのだが、今回のツアーはザッと見て回るくらいで時間はそんなに余裕なかったので次。
お次はゴヤの作品にいきましょう。ゴヤも有名な絵をバンバン描いてる人。
ゴヤは宮廷画家だったが、庶民を愛していたらしい。貴族を描いた絵は当然多くあるが、「5月3日」の絵の庶民がいちばん明るく描かれているそうだ。
この絵は「5月2日」とセットになっている絵だ。
他のゴヤの有名な絵は、「砂に埋もれる犬」がある。この絵は一見なんでもない絵に見えるかもしれないけれど、現代アートの始まりの絵のひとつらしい。言われてみればたしかにそう見えてくる。構図が、伝統的なそれとは違う気がするし。
他のゴヤの有名な絵は、「カルロス4世の家族」がある。これは貴族を描いたものだけど、みんな暗いし、表情もかたい。
プラド美術館、ほんとうは3日くらいかけて見て回りたかったくらいによかった。
続いては、ソフィア芸術センターへ。ここは、あの有名な「ゲルニカ」があるところだ。
②グラナダへ続く
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