スペイン旅行記①マドリッド


先日スペイン旅行をした。初めてのヨーロッパだった。

機内食
寝る時間になると星空になる天井。今回の飛行機は初めてのエミレーツでした
機内食
りんごデニッシュ

エミレーツの機内食はものすごいボリュームで、おいしいけど食べきれなくて持って帰ったものもたくさんある。

マドリッドの空港。デザインが綺麗
ここはI〇EAなんですか?と言いたくなる。ほんとうに建物が全部おしゃれだった
バス乗り場でさえもおしゃん
 バスなのにめっちゃスマート
どデカ灰皿
地下鉄の入口はMのマークが目印。スペインの地下鉄はスリがとっても多い
パトカー。ものすごいスピードで走ってた
世界で2番目に多く読まれている本(うろ覚え)「ドン・キホーテ」の作者セルバンテスと、ドン・キホーテの登場人物たちの像。セルバンテスは波乱万丈な人生だったそうで、ドン・キホーテを書いた後しか経済的には豊かじゃなかったらしい
街の地図。スペイン人はスペイン語に誇りをもってるらしくて、英語表記は案外少ない
昔の王様が住んでた王宮。これには映ってないけど庭も綺麗だった(雨ひどすぎてあまりゆっくりと見れなかった)
スペインはロータリーだらけで、真ん中に何かしらの像や噴水があることも多い。サイズも多様
ジュース(このDONSIMONっていうの、よく見かけた。桃とかオレンジとかパインとかあるけど、全部おいしい。全幅の信頼をおいて飲めた)
夕食のタパス。タパスとはおつまみみたいなもので、ワインのアテみたいなもの。塩分量すごいものとそうでないものの差がでかい。スペインではタコも食べられているみたい
チョリソー。めちゃくちゃ塩辛い
きのこ、地味な見た目だけどおいしかった
しめのアイス

スペインは実はワインをたくさんつくってるらしくて、水よりワインのほうが安い。

↓次の日の朝食

意外なことにスペインは柿があるし、おいしい。スペインの柿は日本からもたらされた柿だとガイドさんが言ってたけど、詳しいことはわかってないらしい。写真の豪快な切り方、食べにくそうに思ったけどスプーンですくいながらだと案外食べやすかった
朝食。トマトの水煮といい生ハムといい、食べ物がひたすらおいしくてありがたい

この日はバスで、古都トレドへ行った。

建物が素敵
ゴミ箱にあったトレドのマーク。このマーク、街なかにかなりある
ユダヤ人が住んでた地域らしい。スペインはキリスト教徒もユダヤ教徒もイスラム教徒もごっちゃにいろいろな人がいた歴史があって、その名残。(今のスペインは完全にキリスト教の国らしい)
エル・グレコの最高傑作「オルガス伯の埋葬」

サント・トメ教会に飾られているエル・グレコの「オルガス伯の埋葬」を見に行った。この絵はもともとはミサを行うスペースに飾られていたそうだが、絵を見に来る人がうるさすぎて追い出され、教会内の別の部屋である今の位置に移されたそう。で、その移転先の地面にたまたまグレコのお墓が見つかったらしい。すごい。当時の画家は絵の具を自分でつくっていたそうで、絵を描く技量だけでなく、絵の具をうまくつくる技量も実力のうちだったそう。この絵は書かれてからうん百年たっていて、修復も行われておらず(うろ覚え)、それでいてとても鮮やか。グレコの絵の具づくりの技術の高さも感じられる

教会入口。絵の中の人物がクローズアップで示されており、わかりやすくおしゃれ。
下のほうに見える黒い板と花のところが、グレコのお墓。
グレコのサイン。「エル・グレコ」は、スペイン語で「ギリシャ人」という意味らしい。グレコはスペイン人じゃなくてギリシャ人だったらしい。

この後も絵を沢山見に行った。キリスト教の絵では、「オレンジ色の服に青いベールをかぶった人」はマリア様ときまっていることを覚えておくといいらしい。「オルガス伯の埋葬」だと、画面中央よりちょっと左上にいる人がマリア様。何人もいる中で絵の中の雰囲気に合わずこちらをじっと見ている人はたいてい作者らしい。めっちゃ勉強になる。

クリスマスマーケット。キリスト教圏では12月になると、規模の大小はあれ、そこかしこでクリスマスマーケットが開かれるらしい。クリスマスの小物を売る屋台、ちょっとしたお菓子を売る屋台、がっつりしたどでかいパンを売る屋台などがある
名前知らんけど綺麗な教会
高速道路で移動。無料の高速道路と有料のものがあり、それぞれ名前がある。が、忘れた
ほんとうに噴水が多い
牛の看板。これ、何かの会社の看板らしい。なにげにレアらしい。昔は文字も書かれていたのだが、運転が疎かになる人が続出し、文字はない今の形に変わったそう
こはん。これは前菜のサラダ。スペイン人が如何に多く食べるのかよくわかる
チーズケーキですわ!!
白身魚のフライ。おいしかった

トレドからマドリッドに戻り、プラド美術館へ絵を見に行く。この日は快晴、うれしかった。

プラド美術館
 ベラスケスの銅像。スペインを代表する画家で、あの「ラス・メニーナス」を描いた人。あまりに有名な絵を多く書いている人で感極まりない

ラス・メニーナスってこれ↓のこと。見たことない?あるやろ?すごくない??

ラス・メニーナスの実物は、めちゃくちゃデカい。実物大で見ると、まるで隣にもう一つの部屋があるかのように見える。じっとこちらを見つめるどこか不気味なマルガリータ王女、小人症の女官、奥に見える階段、鏡、作者…。あまりにも日常の中と同じ奥行き、人形じみた不気味な人物たちのおりなす静けさ、埃の匂いのしそうな薄暗さ。時間を忘れてずっと見ていられる、いや、見られている、そんな絵だった。この実物を前にしただけで、私は正直この旅行に満足したと言っていいくらいに良い絵だった。スペイン行くならぜったい見に行きな。絵が好きじゃなくてもこれは体験すべきだと思う。

他にもベラスケスの作品はわんさかあったのだが、今回のツアーはザッと見て回るくらいで時間はそんなに余裕なかったので次。

閑話休題。スペインには野生のインコがたくさんいました。キミ、かわいいね
ゴヤの銅像。ここ、すごい人ばっかやわ、すごいとしか言えん

お次はゴヤの作品にいきましょう。ゴヤも有名な絵をバンバン描いてる人。

プラド美術館の入口。空港ばりの手荷物チェックを経て入る。館内は撮影禁止なので絵の写真は無いがほんとうに、ほんとうに行けて幸せだった

ゴヤは宮廷画家だったが、庶民を愛していたらしい。貴族を描いた絵は当然多くあるが、「5月3日」の絵の庶民がいちばん明るく描かれているそうだ。

この絵は「5月2日」とセットになっている絵だ。

他のゴヤの有名な絵は、「砂に埋もれる犬」がある。この絵は一見なんでもない絵に見えるかもしれないけれど、現代アートの始まりの絵のひとつらしい。言われてみればたしかにそう見えてくる。構図が、伝統的なそれとは違う気がするし。

他のゴヤの有名な絵は、「カルロス4世の家族」がある。これは貴族を描いたものだけど、みんな暗いし、表情もかたい。

プラド美術館、ほんとうは3日くらいかけて見て回りたかったくらいによかった。

続いては、ソフィア芸術センターへ。ここは、あの有名な「ゲルニカ」があるところだ。

真ん中の黄色のオブジェ、平面に見えるけど実は立体になっている
もともとは精神病院だった建物らしい
ゲルニカ。教科書なんかで見たときはよくわからんごちゃごちゃにしか見えてなかったけど、生で見ると意外とよかった


ゲルニカの創作過程①
ピカソの元カノ?妻?がジャーナリストだったらしく、制作過程の写真が残されている
⑦完成
キリスト教の国だからか、イルミネーションがガチ
う、うちゅくしい…
夕食はバルというところで食べた。スペインのバルとは、バーとレストランとカフェが一緒になった感じのもので、長時間やってるから、ご飯に困ったらバルへ行けば大丈夫という感じだそう
サラダには、オリーブオイルとワインビネガーと塩をかけるのが定番。オリーブの実が苦くなくてびっくりした


②グラナダへ続く

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