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猫の寿命と生活と責任の話

新しい土地での生活をスタートさせたので、猫を飼うことにしたんだ。

だから今回のnoteは猫を飼うことについて私の意見書こうと思う。

寿命

ペットを飼うにあたって、寿命ほど大切なものはない。

大切な家族として向い入れるということは縛られる期間でもあるのだ。

若い人たちは大体3年くらいで人は人生のステージが変わっていく。

それでも、猫は変わらない。

老いた人たちは、自分の寿命とペットの寿命を考えなければいけない。

こういったライフプランの変化は簡単に想像がつくだろう。

だから、これからペットを飼う人はちゃんと未来を想像してほしい。

猫さがし

たくさんの猫が並ぶ掲示板で、仔猫ほどすぐに、あっという間に成約されていった。

ペットショップでは、幼い猫ほど高い値段がつけられて、月齢が上がるほど割り引かれていた。

ペット業界の裏側の動画をみたことがあるけれど、私は次々と対象動物を繁殖させて子どもだけを取り上げられる世界は好きではなかった。

もちろん、ペット業界はすごいと思う。
より良いフードが開発されていて、お世話するためのグッズも充実している。
ペットへの医療やケアサービスに従事する人も大勢いるし、ありがたい。

だけど、保護されたり殺処分される動物がいる一方で、同じ仲間の見栄えがいい個体のみが「高値で売れる」から繁殖させてケースに並べられて、引き取られて、捨てられるのは違うと思うんだ。

ヨーロッパや各地を旅行して、ペットショップを私はみたことがない。

ペットを飼いたい時は、ブリーダーさんに直接とか、偶発的に増えてしまって困ってしまった個体、飼えなくなってしまった人から、施設などから引き取るのがいいと思ってる。

でもお金が絡むから、法改正がないかぎり無くならないだろうな。


保護猫カフェと譲渡会

色々なことを考えて、だから保護猫カフェを何件も巡った。
譲渡会にも参加してみた。

そこで感じたものが

猫中心世界だ。

猫を我が子と同じか、それ以上に大切に思う人たちがいた。
彼らが一生懸命考えて作り上げた理想の環境で譲渡を成功させたいと思う情熱が、私をドン引かせた。

・窓に柵を固定で取り付けること
・窓などは開けないこと
・ドアの前に大きな柵でドアを作ること
・作ってあるか、実際に家に行って見にいきたい
・写真を定期的に日付のわかるものと撮って送ること
・独身、高齢者、未就学児の家は譲渡不可
・職業と在宅時間の記入
・仲のいい個体を数匹で譲渡のみ

野良猫だったから、スルリと外に逃げてしまうだろう。
せっかく保護して譲渡したことを無に帰すのを防ぐためだということはわかる。
虐待する人の手に渡ることを恐れていることも理解できる。

だが、ペットショップで迎え入れればこれらは全くしなくて済む。

家を牢屋にしたい人なんていないだろう。
だから強制するのだろうが、それを条件にすることでハードルを上げすぎてないのかな。

ご縁を逃してる個体が多そうで、まるで保護者が前のめりになる婚活みたいで、なんともいえない気持ちになったんだ。

もちろん、きっと全ての条件を飲んで、部屋を牢屋にして猫に尽くしてる家庭もあると思う。

愛と情熱でできた牢屋だなぁって思う。

エゴなのか共存なのか

家に猫を連れてきて、餌をあげて、会話して遊んで、それこそが猫にとってもエゴなのかなとか一瞬思ったんだけど、

いや、アイツら幼体成熟(ネオテニー)してまでヒトと暮らすことを選んで利益を得てきた動物だった。

ヒトに媚び売る可愛さで勝負して、
ヒトが「猫様、何もしなくてもいいですー!餌運んできましたー!」ってするくらいに進化したんだった。

猫は現代まで脈々と「寝てるだけで餌が運ばれる生活」を手に入れた超すごい動物で、ヒトが勝手に奴隷と化す魔力を秘めている。

それがただのエゴでも、共存できればいいな。

頭数管理

人の数で、人のそばで暮らす生き物の数は決まるんだ。

牛も豚も鶏も猫も犬も、野菜も綿花も米もトウモロコシも、少なかったら増やして、多かったら減らされる。

その営みは豊かにあふれて、誰でも手が届くところに食と服とペットがいる。

誰でも手が届くように、基本的には余ってないといけない。

それが豊かであるということなんだ。
私はその事実の残酷さに、今日も目を瞑っている。
そうして現代の豊かさをただ享受してるんだ。
どうすれば目を開けられるだろう。

そういえば、猫をレンタルできるサービスがあることを知った。
これなら人の生活の変化などで不幸になる個体が減るのでは?と期待したのだけど、一瞬で会社が淘汰されたから、そういうことではなかったみたいだ。

猫ホーダイっていうんだけどね。

猫と生活できる人が増えて、借りてるから虐待も起こりづらく、無責任になりそうだったら返却できる。

殺処分数や譲渡数、人の生活の変化や病気やアレルギーなどの不可抗力を考えたら、実際に最後まで責任を持てる人なんて僅かだろう。

生涯面倒を見るなんて無理だけど、それならみんなが家になって寿命までお世話すればいい。
多くの手で少しづつ負担と幸せをわけあうことを実行したんだろうなって思った。

サービスが淘汰されたから私のこの考えもおそらく違うらしいけれど、

頭数を少なく見積もった世界でなら正義になると思うんだ。


おまけ 福くんがきた

猫を20年お世話をし続けると考えて、自分のライフプランを考えてみた。

今、息子は5歳で、娘は13歳。
この2人が猫を飼ってお世話をしたいと望んでいる。

20年後は息子が25歳、娘は33歳。
私は53歳。

きっとその頃には娘も息子も家を出ている確率が高いだろう。

お世話をしたいと望んだ人たちが先にいなくなる世界はいけない。
猫にとって大変失礼だし、無責任である。

だから私は仔猫ではなく、大人の猫を譲り受ける選択をとった。

8歳の福くんは「助けてください」と題名されて掲示されていた。

里親に出されてしばらくして、離婚で飼えなくなって戻されたらしい。
その人も里親募集をかけたが誰にも引き取られなかった。

成猫は引き取り手がかなり少ないのだろう。
赤ちゃんの猫には大量に応募が殺到するのに。
猫って1年もすれば成猫と同じ大きさになるのにね。不思議。

8歳の猫ちゃんの大体残された寿命は12年。
我が家の家族の成長と生活に、福くんの生涯がぴったりだと思った。

これから家族の一員として思い出を紡いでいこうね

2024年5月9日 引き取り初日


喜ぶ子どもたちとは裏腹に、緊張してるご様子の福くん。

娘はメカブちゃんと名付けたいらしい。
息子はぷくぷく君にしたいと言っている。
私は家庭動物管理士3級の資格を取った。

可愛がられておくれ

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