桜舞う４月…

僕は、綾崎さんに告白をした。

僕『綾崎さん、これ、僕の気持ちです！受け取って下さい！』

綾崎さん『…ラブレター？』

綾崎さんは、ラブレターを受け取り、
しばらく読んだ後、
ビリビリと音をたてて破り始めた。

僕『…あっ僕の手紙…一生懸命書いたのに…』

綾崎さん『…私、あなたのことが嫌いなの…だから、無理』

僕『…そっか、わかった』

綾崎さん『…案外早く諦めるのね』

僕『…うん。今回はダメだったけど、次は頑張るよ。』

綾崎さん『次？…私はあなたが嫌いなの。だから、無理って言ってるじゃない』

僕『うん。だけど、本当に嫌いだったら…』

僕『ここ、水辺で桜が咲き誇る立岡自然公園
まで来なかったでしょ？』

綾崎さん『…』

僕『…綾崎さん？』

綾崎さん『…うるさい』

僕『…ごめん』

綾崎さん『…なんでここで告白したの？』

僕『僕はダメダメで自信がなかったから、場所の力を借りて告白したんだ。どうだった？』

綾崎さん『…桜は水辺を囲う形で配置され、桜単体でも最高なのに、水辺に移る桜もめちゃめちゃいいよ！(小声)
もう将来はここでプロポーズしてくれよ！(小声)
最高だよ！(小声)』

僕『えっ？何？』

綾崎さん『プイッ…何でもない帰る』

僕『あっ、待って！綾崎さん！』

綾崎さん『…はやく帰るわよ！』

僕『あっ…でも、もう少し桜をみていかない？』

綾崎『……少しだけよ』

この後、なかなか動こうとしない綾崎さんは可愛かったけど、なかなか大変だった(3時間滞在)

終わり