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あかね噺-第98席・芸と仁-感想

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新連載は2つ始まりましたね。
「超巡!超条先輩」は、わかりやすいギャグ漫画ですが、良い人っぽく見せてからのギャグの落差が面白いです。
超条と一本木の二人の相性がよく、ボケとツッコミも良いのですが、ボケるためのフリが丁寧かつ、良い事を言うのが、キャラクターの好感度を上げる効果があり、デザインのキャッチーさと合わせて、そこそこ人気が取れそうで、ロボコと並んで、ジャンプのギャグ漫画枠を担いそうな予感がします。
「Dear Anemone」は、ホラー+サバイバルで、HxHの暗黒大陸みたいなお話かな?
舞台設定は面白いと思いましたが、どういう話になるかまだ見えてこないので評価は難しい。テーマの作り方次第で跳ねる可能性はあるものの、今の連載陣にが強いだけに食い込めるかは微妙に感じたかな。
すごい書き込みで迫力のある絵は魅力だけど、絵だけで勝てるほどでは無いので、2話以降のストーリーで魅せる力が必要な気がします。
ただ、長期連載の漫画が終りが近いだけに、チャンスがある新連載じゃないかと思います。
って事で、感想にいきます。

◆あらすじ


週刊少年ジャンプ 2024年2月19日発売 12号 センターカラー

あかねの落語は、変顔や楽屋ネタを入れるなど、今までの端正な落語とは違い自由な落語を披露する。

◆感想


あかねがやっている事、やろうとしている事が丁寧に書かれていて、一つ階段を上った感じがしました、狸賽のラストに向けてどう昇華していけるかですね。
今回は、前座から二つ目へ・アレンジ、について書いていきます。

前座から二つ目へ
今回も、前座から二つ目になる為に何が必要なのかという事が語られていたように感じました。
”守”から”破”へという事が、そのまま前座から二つ目へだと感じます。
落語の基礎としての”守”を身に着ける事が前座時代に学ぶべき事柄で、それを身に着けてから”破”に進み、それが二つ目時代になると考えてもよさそうです。
そして、自身が師匠となって、弟子を取れるようになる真打は”守破離”の”離”になる感じもします。

寄席で学ぶべき楽屋での仕事や気働きなど、落語以外の所も必要だと思いますが、落語をヤルという事では、あかねは志ぐまから7年間、落語の基礎を教わっており、落語の技術においての”守”については十分の蓄積があるというのも納得感がありました。

またしてもジェンガが出てきましたが、圧倒的なジェンガの数が、あかねの積み上げてきたモノの大きさを感じれてカッコ良かったですね。

アレンジ
今までは端正な落語をやっていたあかねが、今回は変顔や楽屋ネタを入れて笑いを取っていました。
しかしこういった事をやってこなかったかというとそうでもなく、可楽杯の「寿限無」や「山号寺号」なんかではアレンジを加えていましたし、「まんじゅうこわい」では変顔まではいかないまでも、おどけた表情はやっていた気がします。

今回のアレンジと何が違うのか?という部分が、なんとなく違う気はするのですが、明確に表せないのがもどかしい感じがします。
しかしマクラで朝がおのリーゼント弄りをやってウケをとりつつ、本編でもう一回こすって笑わせるとか、地方の営業とかでも行けそうで、ある種の余裕を感じるのは、いままでのアレンジとは少し色合いが違う気もします。

幼少期のあかねが父の物まねをして、無邪気に私ならこうするのにと思ったエピソードが入っていましたが、これをあかねが父を超えているシーンと取った人も居るみたいですが、これはあかねの仁と志ん太の仁が違うから出る事で、どちらが上という事ではないはずです。

ちょう朝が言っている通りに、あかねは落語をきちんとやる時期から、自分を出して自由にやる時期にきているという事なのかな。


今回の感想はここまで、今週はコロナにかかってしまってぎりぎりになってしまった。マジで健康大事!でわでわ!



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