見出し画像

一人旅に思う

20代のうちに一人旅をしよう

深い意味や強い思いがあったわけではない。ただなんとなく、そう思ってた。気付けばタイムリミットが近づいて来ていて、思い立って旅に出た(急すぎて家族に不審がられた)。

初めての一人旅=海外のイメージだったけど、思い立ったのが急過ぎて、いろいろ考えるのが面倒になって、関西の西の方へ。場所は、昔買った一人旅特集の雑誌の中から適当に決めた。
電車で2時間半、日帰りでも行けるやん・・と思いながら、いやいや1人で泊まることが大事なんだと自分に言い聞かせて、いざ。

結果はというと。

なんにも変わらなかった。

いや、あたりまえなんだけど。

でも旅に出る前の私は、この度にどこか賭けているところがあったように思う。
日常とは離れたところで1人で過ごせば、何かが変わるはず、と。

もともとぼーっとしようと思って出かけたわりと田舎の土地だったけど、道がわからないからGoogleマップ使いまくるわ、本数が少ないからナビタイムでバスの時間を検索しまくるわ。携帯からなるべく離れようと思ってたけど、いつも以上に使ってたかも。

宿では江國香織さんの本をずっと読んでたけれど、ふだん見ないTVは旅先でもやっぱり見ないし、日傘を忘れたせいで海を永遠に眺めるなんてこともせず。
なにしよう、あ、なにもしないために来たんだった、って自分で思った。

どこにいても私は私で、方向音痴だし、本が好きだし、日焼けはしたくないし、海はたまに見たいと思うし、ごはんはできれば誰かと一緒に食べたい。そういうことを再確認しただけだった。
ふだんはわりと一人の時間が好きだと思っていたのだけど。

数を重ねれば、なにか変わるのだろうか?
うーん。
この経験もまた私のなにかになるのかな。

ちゃんちゃん。

#旅 #日記

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?