東京・高田馬場駅前の鉄腕アトムの絵のあるガード下を抜けて、右に曲がればゴチャゴチャ飲食街。

古くからやっている八百屋さんのおばあちゃんの前を通り過ぎれば、噂の立ち食い蕎麦「いわもとQ」高田馬場店を発見！

ここに来る道すがら、立ち食い蕎麦名人から教えてもらった「ウィークエンドシャッフルのいわもとQ特集」のラジオアーカイブを聴いてテンション上げてきたので、迷わず、ラジオの助言通りに冷たいかけそばと天ぷらの盛り合わせを注文し食べる。いやー、ほんと、想像以上に美味しすぎてビックリした。

まず、蕎麦の入っている器がいい。どんぶりでなく平たい円形の皿。やや白っぽい色の蕎麦麺は、更科ではないと思うけれど、細くて腰があり、わたし好み。ネットで調べたら十割蕎麦だと書かれていたけれど、確かにしっかりと蕎麦の味がする。

わたしが立ち食い蕎麦屋で、蕎麦よりうどんをよく食べるのは、蕎麦は店によって蕎麦粉の配合に違いがあり、当たり外れがあるからだ。わたしは小麦粉多めのふにゃふにゃな柔らかさの、粉っぽい寝ぼけた味の麺が苦手。でも、今日の麺は、かなりハイレベルだった。

地方の日帰り温泉施設に行き、たまたま食べたおやすみ処の蕎麦が、予想外に美味しかった！というノリに似ている。でも、温泉地はそもそもが水の美味しい蕎麦処も多い温泉地帯だから当たりはでやすい。

しかし、ここは東京ど真ん中。そして、立ち食いで値段も安い。いいのでしょうか？これは奇跡に近いのでは？

天ぷらも揚げたてで、イカや魚は柔らかく、衣も軽くて、サクサクと音がして美味し楽しい。蕎麦つゆも天つゆも、味がとんがってなくて、しょっぱさが丸くていい。舌がデリケートなので、しょっぱいだけの汁は好きじゃないのだ。

なんて、注文の多い小煩い客だけど、いわもとQは、大満足で、蕎麦湯を入れて最後まで堪能した。とにかく、うまくてどうしようもない。ハマりそうで怖い。

でもココロを奪われるのが、悪い男ではなく立ち食い蕎麦であるのは良かったと思う（笑）

明日もまた、蕎麦のことばかり考えてしまいそう。