見出し画像

新潟で田植えをして、農業や地方を考えた回

写真は、米どころ、新潟県南魚沼市にある田んぼです。植えられてる稲の1/20? 1/30?くらいは私が植えました(ドヤ)🌾

5月28、29日で新潟県に行ってきました。旅行じゃなくてフィールドワークで。
田植え、郷土史、ディスカッション、etc、いろいろやりました。

興味あるのだけピックアップして読んでくれたら嬉しいです〜

田植え

今回のフィールドワークの一大イベントはなんといっても田植えです!!!

今回田植えをやらせていただいた田んぼは、山の中腹に位置しており、機会を使わず、そして農薬も使わずに、ずっとコメを育てています。

裸足で田植えをしまして、普段感じない感触を足で感じられました。

等間隔でイネを植えるために使う道具“六角”。
このあたり六角を使うけど、地域によっては別の道具を使っているみたい🤔

六角


めちゃめちゃ広い!とは言えない田んぼ一面にイネの苗を植えるのに、13人でやっても3時間ほどかかりました。
普段もっと少ない人数で、機会なしにやるのはどれだけ大変か、、

農薬を使っていないからほんとにいろんな生き物がいます。オタマジャクシ、アメンボ、ヒル、私たちに強烈なインパクトを残したヌカカ(ググってみよう!)、などなど。🐸
「農薬を使っていれば厄介な虫たちはいないけど、貴重な生態系が失われる」ことを、現地のお父さんたちから聞きました。

映ってるの自分じゃない🙏

コメ

笛木孝雄 先生という、南魚沼地域の郷土史のスペシャリストによると、新潟でコメ作りが盛んなわけは、

  1. 江戸時代の新田開発

  2. 江戸時代に伸びたコメの需要

  3. 1日の寒暖差

らしい。

2について詳しく説明すると、①鉱山(この近くには佐渡金山があった)で働く坑夫はめっちゃエネルギー消費するから、その分たくさんコメを食べた。②江戸の人口がかなり増えたから、それをカバーする必要があった。ということ。

この、下の資料を見ると、イネって余す部分がなくて、ちゃんと循環できるんだとわかりますねぇ🤔
循環って聞くと、個人的に、最近はごみの循環のイメージが先行しがちだけど、これはそもそもごみになってない!

イネの循環🌱

農業について感じたこと

ちゃんと言語化できないほど難しかった、、🤢

政府が田んぼの修繕にお金を出す話とか特に難しかったし、
少子高齢化の問題や担い手不足の問題は深刻だし、
設備費とか、コメの価格の話ついていけないし、

わかったのは、このままだと日本の農業の未来は明るくないということ。

ただ、自分ごと化できた今だから、明るくしたいと思えるのです!

地方と都市のこと

「都会から隔たった田舎でリフレッシュしよ〜」という気持ちで行ったのは、少しだけ考えが浅かったかも。🦆

なぜなら、東京と隔たった南魚沼のあたりの地域は都市にとって重要な役割を担っていると学び、地方と都市の繋がりを痛感したから。

  1. このあたりで作られたコメのうち、一定量は都市の人々を支えるものとなること。

  2. このあたりの雪解け水が、東京などに水を供給してくれること。

  3. 東京の山手線の電気は新潟から来ていること。

1と2は、「言われてみればそうだよな〜」ってなるけど、3は知らない人多いよねきっと!

地方のことでもうひとつ。

今回訪れた場所は、スキー場があって、冬場は賑わうみたい。冬場は。
つまり、それ以外の時期はぜんっっぜん人がいないということ。

しかも、スキー場からより近いところに駅が設けられ、交通の便がよくなったこと、東京から日帰りで行ける距離にあることから、宿泊する人が少なく、地元にお金が落ちない問題もあるそう、、

ここで言う駅とは、上越国際スキー場前駅。
住民の希望でつくられた駅が、お金の流入を疎外してしまうとは、、

自分の価値観が少し変わった話

本フィールドワークをセットしてくれた、私の大学教授でもある、高野孝子 先生から、
「(地方や田舎には)ビジネスの関係を超えた人とのつながりがある」
「一人だけでは自給自足は無理だけど、10人いたらできそう」
などの言葉を聞いて、田舎における人と人との密なつながりを実感。

都会で暮らしたい派の私の価値観が少しだけ揺らぎました。

もう一つ。
今までは、知らないことが多いまま「フードロスは問題だ」と思っていた後藤鮎水から、
今回の田植えや農業のことを通じて、食がつくられる過程を知った上で「フードロスは問題だ」と思える後藤鮎水にアップグレードしました。
やっぱり、都会にいると食べ物がつくられる現場(特に農業の場)が見えづらいです。

なので、私は今回のことみんなに伝えていきます。

読んでくれた方々、ありがとうございます😊

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?