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2023/07/26 子の本番は緊張する

6時半起床。弁当一個、今日は息子1の分。いつものように――、いつもの本番前の勝負飯かと思ったら普通の弁当がいいというので、作る。

夏の弁当は腐敗対策で必死。冷食さまさま。

 猛暑の予定で持ち歩くのでおかずに工夫。メインは冷食のみにした。
 息子1、いつもの出掛け際よりも更に大変な状態。ステージ用の靴とか、着替えのシャツとか、大騒ぎ。用意しておいた学校カラーの紺色の靴下は履いていたので一安心。
 本日は息子1の吹奏楽コンクール県大会。高校Aパート。ここで勝ち抜けないと九州大会はないので気合は入っている。いつも通りで、と声をかけて送り出す。
 子らは午前、学校からちょっと離れた中規模のホールに移動して練習。学校は夏休みなれど特別演習という希望者選択の授業をしているので音出し不可のため。その後昼食を食べてまた練習して、学校の隣の県劇に移動、という超ハードなスケジュール。子は自転車部隊で、ホールまで自転車で行き、県劇には自転車で向かう。演奏前にハードなこと。まあそれは子の事情で、私は原稿を書いて、休みを取っていたオットととりあえず昼飯を食べてから行く予定で家を出る。

 昼は蕎麦に。とある蕎麦店の前々から食べたいと思っていた山賊セットというもの。

これが激しくボリューミー。おにぎりが砲丸みたい。超満腹だけど本望。反省はしない。で、県劇に移動する。

 さすがコンクール高校A。お好きな人にとって人気の部門だし、参加者の親や友達やOBも来る…ということで駐車場は満杯。ゲートのバーが上がるまで、20分ほど待って入場。


 色んな人に会う。オットの幼馴染と久しぶりに再開したり、楽団仲間や子の友達の親やいろいろ。指揮者に知り合いがいるわ、年によっては審査員に知人がいたり、役員で来ててひょんなところで会ったり、コンクールは色んなところに知り合いがいる。
 いちばん、感慨深いのは楽団キッズたちの演奏を見ること。幼児、何だったら親の腹の中にいる時代から知っている子達がそれぞれの進学先で出ている。年を取ってみるものだ、と思う。
 とてもマナーの悪い人がいて、げんなり。「◯◯高校が金賞なら忖度でしょー」とか「〇〇高校が一番!」とか、悪気はないのだろうけど聞いてて気分悪い。かと思えば、今指揮してきたであろう若い先生が「ううーっ、子どもたちと色々やってきたのに!思ったこと全部できなかった!」とつぶやきつつバッグを抱きしめて悶絶していたり、それとは別にお通夜ムードで涙を流す子に寄り添っている仲間たちがいたり。色々なドラマを見た。
 しかし息子の本番はいかん。自分の演奏は常識的な、緊張というより気の引き締まりといったぐらいの変化なのに、子だと悪い緊張をする。吐きそうだし動悸息切れ、なんだったらめまいまで。多分血圧はやばいことになっていたと思う。そうして迎えた子の本番。今回は日程の最後のため、立ち見が出るほどの観客の中。指揮棒が上がる寸前に微笑む息子を見て、なぜかヒイッとなった。
 課題曲は息子の学校が最も良かった。どこかと比較しての良さではなく、あの楽曲の理解が極めて当たり前で、それが反映されていたと感じたから。自由曲はハラハラ。息子1は自分の仕事を全うしていたものの、一瞬目を閉じて吹いたシーンがあって、そんなことをする子ではないので(この人は幼児期からピアノコンクールに出場していたせいか、ものすごく演奏メンタルが強い)母としては泣きそうになった。
 結果発表まではホールを出て、はしゃいで写真撮影をする息子たちの様子を見ていた。また色んな人に会う。
 表彰と結果発表、また私は緊張状態になるも金賞で、九州大会の代表選考会へ進むことに。脱力した。劇場外での最後の帰りの会を少し見る。親仲間と話したり、子が他校で出ていた楽団仲間と話す。
 泥のように疲れた。オットもそうだったらしい。帰宅してしばらく動けず。晩飯、お弁当に。
 8時すぎに帰宅した息子は憮然としていた。とても悪い演奏だった、午後の部で代表選考会に進むことになった学校の中でドベだと言う。まあまあとなぐさめるも私もドベ、もしかしたら落ちたと思ったので軽々しいことは言えず。しかし採点結果を聞けばトップ通過。なんというか、また脱力。息子は更に憮然とした顔に。その後仲間たちとどんなやり取りをしたのか、どんどん憮然とした顔になっていった。
 
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 審査基準が、ここ数年随分変わったなあ、と思う。大人数で音量で圧倒するところは好まれない感じ。今回私の見た範囲では音量に定評のあるところがそれなりに目に見える失敗していたのでまあ言い切れないけれど、ここ数年、音量がありすぎても評価されない。流れが変わってきている。多少の失敗があっても、理解と方向性がよかったら結果が変わってくるというか。
 あと、私が高校生の頃にいけいけだった先生たちがもう皆さんけっこうな年配で、時の流れを感じた。さみしい。私が親の立場なんだもんなあ。

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