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無欲で生きる

最近、何事にも欲が無い。仕事をしないで、リタイヤ生活をしているせいか、歳のせいか、それとも元々の性格だったのか。何かをしたいとか、何かが欲しいとか、それが無いのである。病気だろうか?それとも、悟りの境地に…いやいや、お釈迦様でもあるまいに。
ただ食欲はあるが、あれが食べたいとか、あれが飲みたいとか…あまり無い。勿論あっちの方も希薄だ、昔は結構有ったのだが、これは明らかに歳のせいだと思う。
仕事もしていない位なので、偉くなりたいとか、出世したいとかは、元々無い。何処かに旅に出たいとかも、無い。どうしても旅先での夕暮れ時の、宿での孤独感を想像してしまい、これまた出掛ける気になれない。
そう言えば、物欲もない。速い車が欲しいとか、以前はあったが…今の車で満足しているし、カメラも別に…。
だから、此れと言って、欲しいとかやりたいとかがほぼ無い。此れって異常?正常?自分でも理解不能である。

ただし、読書欲は有る。これは有りすぎて困っている。机の上にあるのは、文庫本「砂の惑星」シリーズ5冊、隣の部屋の本棚にも、建築やら小説がたくさん。目と頭は3人分位欲しいようだ。んーん、これは一体何んだろうか。

所謂、悟り?解脱か?高僧でもあるまいに。今のところ実害は無いので、困ってはいないのだが….ちょほほ。

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