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EACH TIME/大滝詠一 レコード棚から 25


1984年3月21日発表、大滝氏最後のアルバムで、自分にとっても想い出深い。
3月21日(今日)発表40周年記念で『EACH TIME 40th Anniversary Edition』が、[究極のBOXセット]で発売される。ということでも取り上げたい。

自分が所有するのは、1984年版LPオリジナルでこれに収録された曲は9曲、下記の通り。side1には 1^5まで,side2には 6^9。 All Songs Written by 松本隆 & 大瀧詠一というゴールデンコンビ。

  1. 魔法の瞳

  2. 夏のペーパーバック

  3. 木の葉のスケッチ

  4. 恋のナックルボール

  5. 銀色のジェット

  6. 1969年のドラッグレース

  7. ガラス壜の中の船

  8. ペパーミント・ブルー

  9. レイクサイド ストーリー

2004年に発売された20th Anniversary Editionには、「Bachelor Girl」 と 「フィヨルドの少女」が追加された。この2曲は、1984年版には、収録の関係で入っていなかった。


1984年発表のLPのジャケット

で、全曲選りすぐりで素晴らしいのだが、前作のLong Vacationに比べると少し哀愁のある曲が多く、失恋の歌も多くい。しかしこの時点でこのアルバムが最後になるとは、思いもしなかった。このアルバムが注目されるのもそういう意味だと思う。スワンソングである。
個人的には「恋のナックルボール」と「ガラス壜の中の船」は明暗対称的だが共に好きな2曲である。詩は元々松本隆さんだから、独特な視点でそのシーンを描き出すのでその時のその場の情景や心情が思い描けて、これ以上のモノはない。
この「ガラス壜の中の船」と「銀色のジェット」の2曲はそのメランコリーな雰囲気と心情で、今聴いても当時の憂鬱なシーンや日々を思い出す。
当時20代後半で、私生活でも色々有ったので、余計想い出深い。仕事でも当時八王子駅前のビルの現場管理をして苦労していた時で、現場へ行くクルマの中でこれを聴いていた。夕暮れの浅川の土手道を走りながら聴いていたのを思い出す。

「浅川の朝日を走る八高線(第5回あさかわ写真コンクール入選作品)」、八王子市、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス表示4.0


それにしても、あれから40年…。あっという間に時は過ぎていく…ちょほほ。


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