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フォロワーシップベースの関係性づくりのススメ

「関係性」って実に曖昧な言葉です。


「関係」と表現すれば、親戚関係・親子関係・上司部下関係・雇用関係・所属関係など、明確にその言葉の意味を説明できます。お互いにどのような立場なのか明確であり、限定的です。
 
しかし
 
「関係性」となると当たり前ですが、曖昧さが付きまとう。答えが明確ではない分、日常の中で見落としがちな言葉です。だからこそ大事なことだと思っています。
 
特に、人と人との関係性は答えがない、というか日常的に創っていくべきものです。でも、感情がぶつかり合ったり、上手く相手に表現できなかったり、相手を理解できなかったり・・・・
 
そんな「関係性」について、「フォロワーシップ」を交えて観察してみます。「フォロワーシップ」という要素を「関係性」に放り込むことで、周囲の人との関係性が豊かになっていきます。
 
まずは、人との関係性において、自身が相手のフォロワーであるポジションを取ることがおススメです。たとえ向き合う相手にとって自身がリーダーや上司であっても、そのスタンスを取ること。
 
例えば、上司として部下に対してフォロワーとして向き合ってみる。そうすると見えてくる世界観が変わります。
 
まず、部下にフォロワーとしてどのように貢献したいのか?そのスタンスに立つことで、部下の話をじっくり聴くことが出来ます。部下の言い分を論理的な側面と、気持ちや感情の両面から理解することで、部下が話を聴く準備が出来上がります。
 
そこで、部下に対して上司としてアドバイスしたいことや指摘したいことを、本人が気づいていない角度から主張することで部下は上司の話しを聴き理解することにつながります。
 
この上司の意見に対して部下は、貢献したい思いをもって聴く。その意見に対して批判したい気持ちがあったとしても、上司にも聴く準備が出来ているので、部下も主張がしやすくなります。
 
貢献と批判の循環が生まれます。
 
お互いが、上司部下という「関係」を超えて、お互いが、フォロワーシップを発揮するという「関係性」に変容します。
 
周囲に対してフォロワーシップを発揮する意識を持ち、お互いが知恵やノウハウを交換することで、創造的な関係性に発展することもあるでしょう。
 
とは言え、日常の中では目に見える、あるいは規定された「関係」が優先され、指示や命令、一方的なコミュニケーションが発生し、結果重視でプロセスを楽しむ余裕がない尖った関係性となることもあります。そして人は関係性に悩み、苦しみ、孤立化し、自らの可能性を閉ざすことを選択します。
 
そんな日常の様々な関係性に彩りを添えるのが、フォロワーシップです。相手に対してフォロワーとして貢献したい思いと行動を示し、相手に伝えたい自身の意見を建設的に伝えてみる。実はシンプルに聴く・伝える、の交換によって互いが相手にフォロワーシップを発揮する関係性が生まれることがあります。
 
「関係」に囚われず「関係性」を育むことをテーマに日常生活を豊かにする一助になれば嬉しく思います!


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