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メモリわずか4MBのColor Classicの想い出

最初に自分で買ったパソコンがこのMacでした。
1993年2月発売のApple computer社製カラークラシック

(リンク先は同じ筐体のひとつ後のモデルカラークラシック2のメルカリさんリンクです)

ソニー製10インチトリニトロンカラーディスプレイを搭載

CPUはLC68030/16MHz
LCやClassicIIと同じCPUで、浮動計算コプロセッサFPU6882だったか、別出しで計算能力は68000並み。

当時のOSは漢字Talk7.1 / System7.1

カラークラシックはSystem7.x.xでリリースされてしまったためにメモリ4MBでは厳しく、起動しただけで2.6から3MBはSystemにメモリを喰われていて、わずか1MBの中でアプリケーションを立ち上げると途端にHDDの劇的に遅い仮想メモリを使い出してしまいました。

そのため使うアプリケーションごとにコントロールパネルと機能拡張を最適化して仮想メモリをカットしてどれだけ使えるか?にチャレンジしていました。当時は何セットかを設定できるコントロールパネルユーティリティがありました。

しかも表示領域が512x384ドットのためオフィス系ソフトはVGA640x480ドットを標準としていて、普通に立ち上げると画面からあふれてしまって場合によってはクラッシュしていました。

そんな地雷だらけのパソコンを相手にしてしまったがゆえに再起動の嵐で何日も夜を明かしたものです。

いま思えば自分の忍耐力の高さは、このカラークラシックで養われたことに間違いはありません。

漢字Talk7.1ではなくSystem6.0.7Jが使えるClassicIIの方が白黒機であっても遥かに快適に使えたのだと後になって知るのでした。

それでもペットの犬のように可愛らしいデザインはステキで本当によく使いました。

後日と言ってもたしか2年近く経った時に、安く30pin SIMMを買え、最大搭載量の10MB(たしか16MB入れても認識するのが10MBまででした)にして使用してみたとき、今までは起動すらままならなかった重いアプリケーションソフトウェアが普通に立ち上がりました。

「今までの苦労は何だったのか」と、楽はお金で買えることに分かってはいても当たり前の事実の衝撃が大きく、クラクラした記憶があります。

後にMC68LC68040を積んだLC475(1993年から1996年まで販売)を手に入れて、何の工夫もなくサクサクとアプリケーションを処理する環境の開放感!なんと素晴らしいものだと知りました。

この後2001年に発売されたチタニウムボディのPowerBook G4を購入するまでが私のMac歴の中でも一番熱狂していた時期でした。

カラークラシックと並行してSEや][の中古を5,000円程で買い漁り、Plusや512K、PowerBook Duo230、PowerBook 100など並べてAppleTalkで家庭内LANをして遊んでいました。
秋葉原のジャンク屋でApple Image Writer IIなんて重いプリンタを2,000円で手に入れて、ホクホクの笑顔の表情をして電車で手持ちして帰ったりしました。インクリボン式でヘッドがこすれる作動音のあまりのうるささに親から苦情をもらいぁりプリント出来なかったです。

それでもカラークラシックは可愛さがありパソコン通信などで併用していました。

当時、パソコン2台にモニタ2台を立ち上げているだけで部屋の気温が5℃ほど上昇したのを覚えています。さらにエアコン付けると場合によってブレーカーが飛ぶため、Tシャツ短パンは当たり前で、窓全開、うちわと首にタオルと扇風機を自分とパソコンに首振りで当てる。

絶対モテない奴だ〜!

なんて、当時はやりたいタスクが第一でスタイルとかまでこだわっていられませんでした。

というか、今も変わらないか。

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