見出し画像

娘があえて間違えて私を試してはニヤニヤするのどうよ…な話。

私が今の娘と同じ20歳の時、私の母はまだ39歳。
若かったから頭も回っていたし、しっかりきっぱりしていた。

私は今49歳。
この10歳の差はけっこう大きくて、とりわけ45歳を過ぎてからの脳の衰え(脳だけじゃないけど)というのは、なかなかのスピード感があり、えーっ、私大丈夫なんかなぁ、アラフィフってこんなにヤバいんかなぁ と、日々心配になるようなことが起きる。

え?今何しようとしてたっけ?
なんて忘れてしまうのは常で、よく言うように“元の場所に戻れば思い出す”なんて試してみても、今度は、何でこっちに来たんだっけ?的な堂々巡りになる。

あー、アレ、アレアレ、アレなんだっけ、アレよアレアレ…

思い出せた試しがない。どう頑張っても出てこない。
もう検索してみよ!と思うものの、アレを引っ張り出してくるために入力したいワードも、えーっとぉ、アレだよね、うんアレ、あー、ここまで出かかってるのに…となって、検索もできない。

全然関係ない時に思い出して、あ!ソレよ、ソレソレ! …で…ソレがどうしたんだっけ? ってなる。

自分が何か言ったとか何かしたとか、まったく記憶に無いこともある。

誰でもド忘れっていうのはあるし、そういうのは、そういえばそうだった とすぐに気づくもんだ。
ところが、根っこから全く記憶に無いんだから、いくら楽天的な私でも、少しは不安になってくる。

忘れる もそうだけど、間違える もわりと酷い。
冷蔵庫にしまおうとし納豆持って洗濯機の方へ向かったり…。
危うく大惨事になるところだよ。

娘からも「え?お母さん、大丈夫?(゚Д゚;;)」と怪訝そうなカオをされる。

いや、そりゃ私だってね、私の母のようにまだ39歳だったら、バリバリ頭まわってたっつーの。

これが老いというものなのか…
(Ζガンダム好きの方は「これがオールドタイプというものなのか…(;o:)」風に読んでください)

と、そんな私の変化を心配しつつも、娘が何やらふっかけてきては、薄ら笑いを浮かべている。

この日もそうだった。
フジテレビの『潜在能力テスト』という番組を見ていた。

ワードでピラミッドというコーナーがある。
★という文字で始まり、▲という文字で終わる言葉で、ピラミッドを埋めていくというもの。
一番上は3文字、一番下は9文字。

問題は「こ」で始まり「い」で終わる言葉だった。
↓■にはまる文字を答えていく。


こ ■ い
こ ■ ■ い
こ ■ ■ ■ い
こ ■ ■ ■ ■ い
こ ■ ■ ■ ■ ■ い
こ ■ ■ ■ ■ ■ ■ い
こ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ い

文字数の多い難しいところから答えがあがっていて、
8文字 こくさいもんだい(国際問題)
4文字 こうすい(香水)
9文字 こうしゅうえいせい(公衆衛生)
7文字 ここんとうざい(古今東西)
まで開いたところで娘が言い放った。

娘「こまいぬ!(狛犬)」

おー、狛犬ね、なるほどなるほど~

って、おい!4文字はもう出てるって。香水だし。
宮下草薙の草薙が答えたじゃん。
開けてないとこいかないと。そーゆールールだから!

娘「… … …」

なんかね、チラチラこっち見てニヤニヤしてんのよね。
え?何?私なんか間違ってる?4文字出てるよね、もう。
狛犬は4文字だよね?え?何?

娘「突っ込むとこ、そこじゃない (≖▽≖。)ニヤリ」

え?何?何なの?もうヤダ、全然分かんない。
この娘何言ってんの?
また私からかわれてるの???
えーーーっ、まったく分からん…

その後、
3文字 こんい(懇意)
6文字 こんりんざい(金輪際)
5文字 こうばしい(香ばしい)
と答えが出て、ピラミッドが完成する。


こ ん い
こ う す い
こ う ば し い
こ ん り ん ざ い
こ こ ん と う ざ い
こ く さ い も ん だ い
こ う し ゅ う え い せ い

そして気づく…

あっ!(●▼●;)

こまいぬ(狛犬)って…
「こ」で始まって、「い」で終わってない…

ぬーーーーーーーーーーっ
ΣΣΣ(///
0皿0///)0==33


というわけで、2020年4月14日のTwitter投稿のスピンオフ
「娘があえて間違えて私を試してはニヤニヤするのどうよ…な話。」
でした。

いや、うん、まぁ分からなくはないよね。私も父や母の抜けっぷりを、笑ってるからね。

で、ひょっとしたら、娘がこうやってふっかけてくることは、逆に私の脳の活性化に役立っているかもしれない。

老いを心配するのも笑うのも、愛情あるからこそだな、きっと。

↓忘れる といえば、こちらの記事もどうぞ。


<以下タグ自動入力用>
#どうでもいい話 #スピンオフ
#Twitter #note_twitter #note活用

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?