ふたご座流星群、絶好の観測チャンスと聞き、にわか天体好きとしてこれは見なければと。夜の9時～日付が変わるくらいまでが見られる可能性が高いらしく、風呂上がりに湯冷めしないようパジャマの上にごわごわと上着を数枚羽織り、達磨の私はベランダへ

流れ星はまだ見えないけど、晴れて空気が澄んでいて星がくっきり。寒い。手すりに寄りかかって目を凝らす。寒い

少しして、右の視界の端っこにシュッと何か流れた。ハッ！！流れ星の気配。見逃した。本当に見られるのかもしれない。それにしても寒い

さらに数分後、星が流れたのを今度はハッキリと確認出来た。よく流れ星に願い事をすると叶うなんて言うけど、そんな余裕はなく、ハッ！！と息を飲み、肺に冷たい空気が流れ込む。じっとまた空を見ているとまた星が流れた。やっぱり願い事をする余裕はなく、またハッと息を飲んで肺がキンと冷える

4回くらいそれを繰り返し、寒さの限界がきて、部屋に入った。1時間も出てなかったのに、体は冷えきっていて尿意がMAXになっていた

流星群の話を事前にしていた友人と連絡し合った
「全然願い事とか言う余裕なかったね」
「あ！で終わるよね！！笑」
と報告し合った。東京生まれ東京育ちの私はなかなか見られない流れ星。流れるのを待ってる時間も顔も肺も冷たくなるのもなんだかワクワクして心が躍った。大人になってもこうやってワクワク出来るんだな。この年になって人生で初めて流れ星を見るなんて年を取るのも楽しいなと思った。また、あの「あ！！」の瞬間を体験したい