パンダちゃん

19さい 生物学部生

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最近の記事

文体練習

おはようございます、不特定多数よ、僕はまた一人です。 文体についての所感を。ハウツーを書くと自分を雁字搦めにするので、雁字搦めを巧妙に避けていきたく思います。それでは書いていきます。 1️⃣ 僕は文を詰め込みすぎる。いや・・・今までの僕は、ね。詰め込み過ぎた分は吐き気がします。どんなふうにかというと、以下の通りです。 「僕は街までやって来た。カラスが3羽、僕の頭上を横切った。海は静かだった。僕は死のうと思った。」 散文詩のような、ミステリアスな書き出しのよ

    • 何故収束する

      逸脱は・・・軽やかな逸脱は、あの当時たしかに僕の美質だった。普通で無いことをすること。目立ちたがり屋の悦楽は、全てそこにあった。軽やかな逸脱というのは・・・戯言に過ぎないが、難しいのだ。私は逸脱そのものを嫌っていた。僕だけがちょうど良い逸脱の匙加減を知っていて・・・さらにその秘密が、世界の最奥にアクセスする暗号のように思えていた。少年の傲慢がもたらす飛躍というのは恐ろしい。同時に果てしない光のようでもある。あの当時たしかに僕は光り輝いていた。・・・これは、記憶の性質からい

      • 雨の日が好き

        一月程noteを疎かにしていてゃ。 フォロワーがいないのは淋しくてぃぇ。 でもまぁ、変な文体の練習でもするきゃと。 思ってぃぇ。 書きます。雨について。 雨の日の何が好きなのか? 冷気。音。潤んだ色彩。憂鬱質を肯定してくれるようなそれらの調和。 いま僕を囲んでいるのは三月十二日の北国の雨。儚すぎてこっちがゼーゼーしちゃうほどのちいちゃな雨粒が、同情する暇すら無く落ちていく一時。 傘に衝突して砕けるそれらのいのちの最後の音楽、それ聴いて人の心ないみたいな笑みをつくるの

        • 三島由紀夫『煙草』

          川端康成の賞賛を受けた、二十代の三島由紀夫の短編です。新潮の『真夏の死』の最初に収録されています。 本作の冒頭には幼年(少年)→大人への「出帆」についての章がある。可能性に溢れた幼年期のひとが、成功とか、獲得とかを経て大人になるけれど、その移行は不可逆に進んで、また世間は彼が「新たに生まれる」ことに大して興味がない。 「新たに生まれる」こと。三島由紀夫は遺作『豊饒の海』最終巻『天人五衰』の創作ノートに、本作で用いたのと同じ言葉でそのラストーー実際は使われなかったラストを表

          芥川龍之介『蜃気楼』

          岩波『河童・他二篇』より 「5分ばかり経った後、僕らはもうO君と一緒に砂の深い道を歩いて行った。道の左は砂原だった。そこに牛車の轍が二すじ、黒ぐろと斜めに通っていた。僕はこの深い轍に何か圧迫に近いものを感じた。たくましい天才の仕事のあと ーーそんな気も迫ってこないのではなかった。 「まだ僕は健全じゃないね。ああいう車のあとを見てさえ、妙に参ってしまうんだから。」」 私はふと天才の像について考えた。芥川龍之介はヒョロい。「「たくましい天才」?なんのことだ」と引っ掛かったのだ。

          芥川龍之介『蜃気楼』

          心経を諷誦するおばさん 「アラそう羯諦」

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          カチカチ山における敗者の方のアニメ監督 ポン敏

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          チンリン・ホワイ川線以南のパンダ コメダ

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          最大で三徹した漱石 夢七夜

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          2.ヘッセ『シッダールタ』

          画像・わたなべさん ●『シッダールタ』 「そうかそうか、つまり君はそんなやつなんだなぁ」でお馴染みヘルマン・ヘッセの1922年の作品です。高橋健二訳で読みました。求道者の悟りまでの思索について描かれた中編小説です。 ●沁みる1 よく「思考が堂々巡りしている」のに気づいて愕然とするなんてことがありますが、この本では 「思考は螺旋型をしていて、考える人は堂々巡りをしているようで実は上に向かって進んでいる」と書かれています。平面図から立面図への視点の変換です。「自

          2.ヘッセ『シッダールタ』

          1.自己愛性パーソナリティ障害

          画像・takekurokiさん はじめまして。現在18才、東北の生まれの男です。タイトルにもあります通り自己愛性の人格を持っています。これを自覚しないまま悩み苦しんだ日を経て、大学を中退し、いま新たに別な大学に受け直そうとしているところです。 失敗や否定を過度に恐れ、それゆえに怠惰で人嫌いを装ってしまうこの醜悪な人格を変えようと思い、noteを始めました。人間に関した、文学に関して私が考えたことを率直に書きたいと思います。 最初の投稿で、まだ自分自身を

          1.自己愛性パーソナリティ障害