見出し画像

楽器を吹くときの呼吸が苦しく感じたら・・・軸と肺のマッピング

楽器を吹くとき、息が持たず苦しくなるという場合、「軸」と「肺」のマッピングをまずしてみるといいかもしれません。自分の中の見えない骨や関節、内臓の大きさや奥行、長さ、動きなどをイメージしながら自分に意識を向けてみてから楽器を吹くと、今までと何か違う感触を得られることがあります。

軸のマッピング

身体の重みがどう足から床へ伝わっているかを感じていきます。
まず、頭と背骨はどこで出会っているでしょうか?
背骨はどのくらいの長さでしょうか?どんな風な形をしているでしょうか?体の中のどのあたりを通っているでしょうか?

下のイラストを見てもらうとわかる通り、背骨は耳と耳の間辺りの位置から始まり、一番下は尾骨までです。一回、上の位置下の位置を確認して、手でその長さを撮り出し確認してみると、意外と長いのが分かると思います。

斜め45度の骨格

横からじゃないので分かりづらいかもしれませんが、身体の中をまっすぐ通ってるわけじゃなくて、前側に行ったり後ろ側に行ったりしています。おなかのあたりでは結構太くて、背骨というイメージよりは前の方に湾曲しています。
そして、背骨の背中側のぼこぼこの方には重みは通りません。前側のしっかり太い方に上からの重みが伝わります。

上から来た重みは骨盤通って、股関節、そして膝関節、足首、足の裏と伝わり、床におります。この時、膝がピンとはりお皿の上がくぼむ人は、膝の関節にうまく重みが伝わっていません。膝をいったん緩めて楽に重みが乗る場所を探すと、うまく膝関節に伝わっていると思います。
そして、床からも足の裏は押し返されることを感じてみます。そうすると、足の裏全体で重みを感じることが出来ます。

肺のマッピング

肺の大きさはどれくらいか知っていますか?奥行きは?どこからどこまで肺でしょうか?

肋骨と肺

この図では前からしか分かりませんが、肋骨の背中側もいっぱいに肺は広がっています。また、上は鎖骨辺り(実際には鎖骨の少し上)から下は前側の肋骨の形くらいの感じです。
肋骨の下の方が余計に動いていきます。身体の側面を触ってみて、肋骨の広がりを感じて見ながら息を吸ってみます。また吐いてみます。肋骨の隙間を触りながら、息を吸うときに広がること、吐くときに縮まることを感じてみます。
ゆっくり吸って、上の方が広がり、お腹に近い方も広がりを感じるとかなり長い時間吸えます。逆にお腹に近い方が狭まり、上の方が狭まっていくことをゆっくり感じながら長く吐いてみます。

そのようにしながら、身体の動きと呼吸に感覚を向けてみましょう。

構造を知らないまま身体を動かすと負担をかけてしまうこともある

モノには限界があります。構造があって、それに当てはまらないことをすると壊れたり使えなくなったりします。それと同じで身体にも構造があって、その構造に合ったように使えると、一番パフォーマンスを上げることが出来ます。
でも、その構造は見えないもので感覚に頼らざるを得ません。
だからこそ、毎回じゃなくていいので、ふと思った時に身体の構造を感じてみる時間も大事だと思います。

マッピングの後の身体の感覚はどうなっている?

マッピングをしてみると、身体に安定感が出たり、突っ張りが消えていることがあります。そんな状態を感じてから楽器を吹くと、今までとの違いを感じると思います。その違いが心地よいかどうか、ぜひ感じてみてください。

身体の構造とともに楽器の構造も知る

私はピアノをやっていますが、ピアノの構造については詳しくありません。でも、構造を知っていると、楽器にも身体にも負荷をかけず、自分ができる最大限のことが引き出せるようになっていくと思います。

どなたかの参考になれば嬉しいです!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?