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経営者のお悩みに答え「経営を楽しみ、人生を楽しむ」お手伝いをします。「なんでもできます」はマーケティング的にNGですが、それでも経営全体を見渡せる視座が必要です!不定期ですがブログ更新しています→https://abc-office.biz/

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  • 日本の中小企業の経営者による日本の中小企業のための人事制度

    企業経営とは、保有する経営資源を活用して、いかに永続させるかが大きな目的の一つです。よって、経営資源によって取るべき選択肢はかわるハズです。この考えから分かることは、日本の中小企業は、経営資源が異なる大企業のマネをしてはいけない、ということです。それは、人事制度でも同じです。日本の中小企業による経営者のための人事制度について書き留めた記事をまとめています。

最近の記事

原因は「当たり前の基準」のズレ

「社員みんなが、自発的に仕事に取組んで欲しい」と願うのは、経営者として当然の思いでしょう。 そして、そのために「社員のモチベーションを上げよう!」と考える経営者が大変多いです。しかし、それは間違った「考え方」です。 なぜなら、上がったモチベーションは必ず下がります。 「モチベーションが上がらないので仕事がはかどりません」 「モチベーションを下がりました。やる気が起きません」 という社員の言い分を認める経営者はいないと思います。 つまり、社員にはモチベーションに問わず

    • 当たり前の基準を定めた等級制度

      経営学における組織論では、モチベーションや動機付けについての多くの研究がされています。そのため、「モチベーションが大事」と考えてしまうのは、ごく自然だと感じます。 しかし、残念ながら、「モチベーションを上げよう」とするのは間違った考え方です。 上げるのは当たり前の基準です。 この当たり前の基準を定めたものが、人事制度を構成する基幹制度の一つである等級制度です。 専門家によっては、等級制度の各等級の定義を「期待する基準」と表現する場合があります。しかし、間違ってはいけな

      • 上げるのはモチベーションではなく○○

        経営者として「社員には自発的に仕事に取組んで欲しい」と願うことは当然だと思います。そして、この自発的に仕事に取組んでもらうために「モチベーションが重要!」と考えるのは、よくあることです。 確かに、やる気がある時とやる気がない時のパフォーマンスの差は歴然であり、人の行動がモチベーションに左右されることは、私も十分に理解しています。しかし、このモチベーションの重要性を認めた上で、あえて言います。 経営者として、社員のモチベーションを上げようと考えてはいけません。 なぜか?

        • それ、年齢を感じさせる言葉ではありません!

          「仏教にまつわる『へぇ~』な話:続編」をテーマに、仏教に関わる「へぇ~な話」をお伝えしております。 今回は、「六根清浄(ろっこんしょうじょう)」 六根とは、眼・耳・鼻・舌・身・意の働きのこと。 つまり、六根清浄とは、 眼は不浄を見ない 耳は不浄を聞かない 鼻は不浄を嗅がない 舌は不浄を味あわない 身は不浄に触れない 意(心)は不浄を思わない つまり、身も心も無垢清浄になろうという、祈りの言葉が「六根清浄」です。 古くから、山登りの時などに「六根清浄」を唱

        原因は「当たり前の基準」のズレ

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        • 日本の中小企業の経営者による日本の中小企業のための人事制度
          6本

        記事

          仏教にまつわる「へぇ~」な話:続編

          「仏像にもランクがあるって知ってた?」では、仏教に関する「へぇ~」な話をお伝えすることを試みたのですが、仏教を学ばれていた方にとっては、新しいことはあまりなかったのでは、と反省しています。 そこで、今回は、もっと「へぇ~」と言って頂ける話をお届けしたいと思います。是非、「へぇ~」となることを願っています。 さて、今回の「へぇ~」は話は、「不」についてです。 日本語では、漢字の頭に「不・ふ」をつけることで否定の意味を成すことがあります。 「不足・ふそく」 「不安・ふあん

          仏教にまつわる「へぇ~」な話:続編

          見落とされている「ニオイ」の原因

          間違った行動が新たな問題を生む。 この問題を解決するために、根本的な問題を解決することなく、場当たり的な対処をする。 そして、更なる問題を引き起こす。 経営でも、このようなことは、よくあります。 今回、「知られていない洗濯の正しい順番」などで、話題提供している「洗濯」についても、同じようなことが言えます。 すなわち、「洗濯」における間違った行動とは? 洗濯のプロである「洗濯ブラザーズ」が指摘する一つが 「節水」 洗濯に関するお悩みでは、「汚れが落ちにくい」や「

          見落とされている「ニオイ」の原因

          知られていない洗濯の正しい順番

          世の中は奥が深いです。「洗濯」を一つとっても、知らないことがたくさんあります。 この「洗濯」の正しい「やり方」を教えてくれるのが「洗濯ブラザーズ」です。 さて、あなたは、衣類の洗濯をするとき、どの順番で洗濯を開始しますか? 多くの方が、 1.洗濯物を洗濯槽に入れる 2.洗濯槽に水を注入する 3.洗剤を入れる 4.洗濯を開始する 今では、2以降は自動化されていると思います。 で、洗濯ブラザーズによると、これは間違った順番だそうです。 本来は、 1.洗濯物を入れる前

          知られていない洗濯の正しい順番

          「プレウォッシュ」という事前準備

          「『洗濯』と『経営』とのある共通点」では、家庭でできる洗濯ノウハウを教えてくれる「洗濯ブラザーズ」の教えを経営に繋げています。 さて、家で洗濯すると 「高性能の洗剤で洗ったのに汚れが落ちない」 「部屋干ししたら臭う」 といった問題が起こるのは、洗濯のやり方を間違えているから、と指摘するのは、正しい洗濯のやり方と洗濯の楽しさを伝える活動をしている「洗濯ブラザーズ」 その洗濯ブラザーズが、教えてくれる正しいやり方の一つが 「プレウォッシュ」 プレウォッシュは、洗濯物の

          「プレウォッシュ」という事前準備

          「洗濯」と「経営」とのある共通点

          最近、「洗濯ブラザーズ」という存在を知りました。 クリーニング店を経営し、一般の国内外のアーティストの舞台衣装のクリーニングも担当。シルク・ド・ソレイユや劇団四季の衣装のクリーニングも手掛けている。 その知識を生かして、家庭でできる洗濯ノウハウを伝える活動を行っているグループが「洗濯ブラザーズ」です(兄弟+1名の3名で活動中)。 著書に『日本一の洗濯屋が教える間違いだらけの洗濯術』があります。 この「洗濯」。一言で表しても奥が深いです。 今回は、この「洗濯」を切り口

          「洗濯」と「経営」とのある共通点

          若者の傾向を知った上で、若手を活かすには

          私は、研修講師として企業の新人研修に登壇することもあり、新入社員・若手の傾向について、知る機会があります。 そして、最近の若者の就活では「この企業は自分を成長させてくれるか」という目線で企業選びをしている、と言われています。 この若者が言う「成長」とは、「自分で勝ち取るものではなく、誰かが経験させてくれるもの」という考え方です。 あなたは、この若者の考え方を聞いて、どのように感じたでしょうか? 「仕事を通じての成長」とは、このような受身な考え方ではいけない、と思う方が

          若者の傾向を知った上で、若手を活かすには

          市場が縮小している時に取り組む、たった2つのこと

          いきなりですが、「取っ手が取れるティファ~ル」 あなたも一度は耳にしたことがあるであろう、このフレーズ。 このティファール商品は、1998年に発売開始され、日本で5700万枚以上の 取っ手が取れる調理器具を売っているそうです。 私も、フライパンや電気ケトルを愛用していた時期があります。でも、最近は、違うメーカのフライパンと電気ケトルを使っています。 「昔ほどの勢いがなくなったな」と思っていたら、少し前から、盛り返しているようです。 2021年8月26日放送の『カンブリ

          市場が縮小している時に取り組む、たった2つのこと

          仏像にもランクがあるって知ってた?

          「仏教がインド西北に広がって生まれたもの」でお伝えしたように、仏像は、ガウタマ・シッダールタ(釈迦)の教えである仏教と、ギリシャ文明の彫刻技術の融合によって誕生しました。 そして、この仏像ですが、様々な容姿がみられます。安らかな顔した仏像から、怒り狂ったような顔をしている仏像まで。 しかし、「何故、色々な容姿の種類が存在するのか?」 その違いが理解できず、お寺で仏像を見て、解説を読んでも理解が進まなかった自分がいます。 あなたは、同じようなことを感じたことはありません

          仏像にもランクがあるって知ってた?

          仏教がインド西北に広がって生まれたもの

          さて、今回は「仏教にまつわる『へぇ~』な話:その2」ということで、仏教について話題提供しています。 仏教は、釈迦の王族であったガウタマ・シッダールタが、悟りに達して仏陀になり、口授口伝で弟子達に伝えたことで開祖します。 その教えは、ガウタマ・シッダールタ(釈迦)の死後も受け継がれ、インドから各地に広がっていきます。 その一つの地域がガンダーラでした。 そこで、仏教は運命的な出会いに遭遇します。 それが「ギリシャ彫刻」 ガンダーラは、アレキサンダー大王の東方遠征でギ

          仏教がインド西北に広がって生まれたもの

          仏教にまつわる「へぇ~」な話:その2

          何故、多数の宗派が存在するの? 仏教に興味を持った時、よく分からないと感じたことの一つに「宗派」があります。 ・天台宗 ・真言宗 ・浄土宗 ・浄土真宗 ・臨済宗 ・曹洞宗 ・日蓮宗 : : キリスト教にも、いくつか宗派が存在するようですが(キリストでは諸教派と呼ぶそうです)、日本人が馴染みのあるのは、カトリックやプロテスタントぐらいではないでしょうか。 一方、仏教は明治政府が公認した13宗56派があります。 上に挙げた以外も合わせて、全部で13の宗とそれに紐づく56

          仏教にまつわる「へぇ~」な話:その2

          仏教にまつわる「へぇ~」な話:その1

          さて、いきなりですが、「ガウタマ・シッダールタ」をご存知でしょうか? では、「釈迦」はご存知でしょうか?そして、「仏陀」は? おそらく、釈迦や仏陀は知っていると思いますが、ガウタマ・シッダールタはご存知ないかと思います。 じつは、ある見方をすれば、この3つの言葉は、同じ人物を表していますが、言葉が違うということは、正確には異なる意味を持ちます。 では、それぞれ何を意味するのか? そして、その関係性は? 同じ人物である場合、以下のように表現できます。 「ガウタマ・シッ

          仏教にまつわる「へぇ~」な話:その1

          「視点を変える仕組み」のもう一つの効果

          「視点を変える簡単な仕組み」では、物事が行き詰った時にブレイクスルーを起こすには、視点を変えることが必要です。 その視点を変えるために、自分以外の「外部の声」を積極的に活用することをお勧めします、とお伝えしました。 つまり、自分一人で考えるのではなく、他の人の意見を聞く。 経営の神様と呼ばれた松下幸之助の口癖は「アンタはどう思うんや?」 松下幸之助は、理屈が直感に追いつくまで、思案したと言います。 おそらく、ご自身で理屈を考えたことも多かったと思いますが、やはり、人

          「視点を変える仕組み」のもう一つの効果