見出し画像

パラグライダーで空を飛ぶと気持ちいい

私は空を飛んでいました

私は今ではパソコンの前に座ってばかりで運動不足ぎみですが、20台のころは空を飛んでいました。

と言っても、スーパーマンやウルトラマンだったわけではありません。
実はアンパンマンだったのです。

ではなくて、パラグライダーをやっていました。

パラグライダーって知っていますか?
ハングライダーではありませんよ。

ハングライダーは三角の羽でツバメのようにスーっと飛ぶやつです。
パラグライダーはパラシュートのようなふわふわしたやつです。

パラグライダーってどんなものなの?
と知らないかたも多いと思いますので、ちょっと紹介しますね。


免許を取るまではインストラクターの指導のもとで

パラグライダーにもハングライダーにも免許がいります。
私がやっていたのは、パラグライダースクールの免許取得コースでです。

免許を取る前の練習生は、インストラクターの指導のもとで飛んでいいことになっています。
風が全くないと上昇気流に乗れないので飛べません。
風が強すぎると、操作が難しくなります。
練習生のレベルに合わせて、風をみながらインストラクターが許可を出します。

300メートルのガケから飛び降りる気分で

パラグライダーは、よく夏のスキー場でやっていたりします。
けれども私が行っていたスクールはスキー場ではなく、富士山の近くの朝霧高原にありました。

スキー場だと、坂になっているので、初心者のうちは坂に沿って飛びます。
ですから失敗して墜落しても、たいした高さではありません。

ところが朝霧高原だと坂ではありません。崖です。
300メートルの崖の上がスタート地点になっています。
そこから飛び降りるように飛び立つのです。

ギャグマンガで、走って逃げている人がガケがあるのに気づかずにガケを駆け抜けて、
「おーい、下を見ろ!」と言われて下を見ると地面がないことに気づいて落ちてしまう、というのを見た覚えはありませんか?

そんな感じで、ガケを駆け抜けるのです。

パラグライダーの帆の部分を地面に敷いた状態から走り出して、風を受けて帆が広がったらガケから飛び立ちます。

風の影響でうまく帆が広がらないこともあります。

インストラクターが見ていて、「ストップ!」と言われたら飛び立つのをやめて止まります。
たまに止まり損ねて崖の少し下にズルズルと落ちてしまった人もいました。かすり傷ですみますけど。

ただ、スキー場と違ってガケから飛び立つというのは怖かったですね。

空を飛ぶのは気持ちがいい

そんな怖い思いをして飛び立つと、あとは気分がいいものです。
富士山も大きく見えて景色は最高です。

1回の飛行で、風が弱いと3分で下に着きます。風があるときは、私は最長で30分弱飛んでいました。上達すれば、風次第では何時間も飛んでいられるのですが。

私は大丈夫でしたが、たまに木に近づきすぎて引っかかったり、風を受けて落ちる人がいます。

ハングライダーの場合は、落ちるときはストーンと落ちるので危険です。地面に衝突すると死亡する確率も高いです。

それに比べると、パラグライダーは落ちるときはフワフワ落ちるので、予備のパラシュートを使えることもありますし、林の中の木に引っかかって止まることが多いです。
すり傷程度で済む場合が多いですね。

誰かが墜落すると、スクールの人たちが救出に向かいます。

家から朝霧高原まで行くには早朝に出て帰りは夜遅くになります。

時間と体力とお金がかかるので、家庭を持つと行くのがたいへんです。

私は結局、免許を取るに至らずにやめてしまいました。

でも、空を飛んだのはいい経験した。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?