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カルティエ、時の結晶 2019年11月27日

#カルティエ #時の結晶 #ミステリークロック #タイプA
#国立新美術館 #2019年11月27日

今回よく分かりました。
超一流ブランドの商品は既製品を買うのではなくてオーダーするものだ、ということを。以前、ブルガリ展 ↓ を観たときには気が付かなかった。

・・・はい、今頃そんなことに気が付きました。既製品もそのブランドの立派な商品ではあるけれど、所詮は”気休め”です。
超一流ブランドは「世界に二つとない製品(価値)を創造する」そこに存在理由があるんですね。だから、「これいくら?」という質問は無意味なんです。「大富豪しか相手にしないのか?」と聞かれたら「その通りです」と答えるしかない。世界の歴史を遡れば、富と権力とを握った者が何かしらの文化を残してきたと思います。現代は、当該ブランドが既製品を提供することによって(一般人の)目線に下がってきた、と言ってもいいでしょう。現代は(桁違いの)富と権力とを握る者が少なくなってきたのかもしれません。その代わりに一般人にも間口を広げた。

ミステリークロックが良かった。面白かった。
あんな時計欲しいとは思うけど、(自宅に)置くべき場所(相応しい環境)がない。無理矢理置いても滑稽なだけ。

全般的に見て私はブルガリの方が好き。カルティエは細工が非常に細かく繊細な一品を創る。ブルガリは”石”自体を前面に出して「文句あるか!」と主張する。

地球上にはこのような世界があるんだ、ということを思い知らされた。長い歴史を有する人間の英知の結集の一つと思うが、だからと言って人間社会においてそれが最優先(最重要)かというとそうではない。人によって価値観が異なり、現代はそれが当然なこととして社会に根付いている(そうではない国もあるでしょうが)。77億個の価値観の中で何を優先するか選択できる自由があることが大事。

お客さんは圧倒的に女性が多かった。むべなるかな。

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