【書評】真似て学ぶ。 『勝間式超コントロール思考 - 勝間和代』

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超コントロールというエキセントリックなキーワードに込められた意味
一見するとウッとくる言葉ですが、本書を読めば真意がすぐに分かる通り”受け身ではなく、主体的に生きる。そして環境や周りに働きかける”ということを目指したテーマとなっています。

勝間さんの生き方には、私自身、20代半ばの頃から学び続けていたため、違和感は無いのですが、ややもするとロボットみたい…とも受け止められるような合理的かつ圧倒的な実行力に(つまり、凄すぎて追いつけないというニュアンス?)引かれ気味な印象もあったりします。

しかしながら、その一つ一つのテーマを見ていくと、決してそんなことはなくて、誰でも真似ることが出来て、ひとつひとつチャレンジすれば確実に達成出来ることしか書かれていないのです。

「大人の発達段階」 は知性の伸びに影響する
ハーバード大学のロバート・キーガン教授が研究した「大人の発達段階」においては、「環境順応型知性→自己主導型知性→自己変容型知性」の三段階を経ていくことが知性は伸びていくということが示されているとな。
社会の中の自分に置き換えてみると、「環境にどれだけ馴染むことができるか」、「主体的な行動を取ることが出来るのか」、「自身の行動を省みて、改善や新たな試みに挑戦できるか」といったステップを踏むことで、大人としての知性も身につくと言うことが出来ると考えます。

仕事の成果は引き受ける前に決まっている
仕事を引き受けるときに何となく受けるということはないでしょうか。
所謂安請け合いは、結果的に依頼する側も依頼される側も損をします。
一方で、心の琴線に触れた依頼はチャレンジすべきと私は捉えています。
見極めは大切ですが、まず言えることは、得意なことであればイメージし易いので伸び白があるものの、苦手なことはどんなに頑張っても「そこそこ」な結果になるということを理解すること。
散々、苦手なことに敢えてチャレンジするという泥仕合いをやってきた自分にとっては身に沁みる考え方です。
枠組みを常に意識して取り組むことで、不意の動きに振り回されずにゴールに向かって着々と挑める道筋が見えるはずです。

書くことで構築できる新たな人間関係
動画全盛期に入り、個人がSNSを通じてマスに向けた情報発信が出来るようになった時代。
動画メディアの方が圧倒的に情報量が多く、受け手に易しいリーチ手法だと言えるでしょう。
では、文字にして伝えることは動画に劣るのかと言えばそんなことはありません。むしろ文字だからこそ得られる強みがあります。
動画や音声といったメディアとは違った個性を表現することが文字の強みです。動画や音声ならではの個性や特色といったものが、ときに情報本来のメッセージ性にバイアスを与える場合があります。
また、Twitterのような限られた情報量で発信するにも文字のパワーが絶大です。私も勝間さんを見習って圧倒的な発信力を身につけるべく日々精進ですね。

『勝間式超コントロール思考 - 勝間和代』


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