トンカットアリ #フィリピン冒険談 その4

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 マレーシアでは、トンカットアリはマラリアの薬として使われています。血行が良くなり、老人の腰が伸びる、更年期障害に効くなどといった効果で知られています。中国でも漢方薬として使われています。私はこのトンカッタアリをほかのハーブと混ぜ合わせることで精力剤を作りました。この精力剤のすごいところは、1錠飲むと1週間は効果が続くことです。すでに飲んだ人でも70歳までは皆効果が出て、80歳の人は1人だけ、2錠飲むようでしたが効果はばっちりです。

トンカットアリは薬効成分が根っこに集まってあり、地下60㎝位のところにその成分がたまっています。葉っぱや幹には薬効はなく、中にはその部位を売っている人もいますが私のは違います。

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これはトンカットアリの花です。だいたい5月から6月ごろ、木の上に白い花が咲きます。この花を見たことがある日本人はまずいないと思います。そもそも、フィリピンではトンカットアリという名前は使いません。トンカットアリという名前はマレーシア語です。

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トンカットアリには小さな黒い実がなります。それをまくと、芽が出て、苗ができます。フィリピンでは実生で、トンカットアリを増やす人はいません、私が初めてです。また、挿し木で増やすこともできます。フィリピンでは、ミンダナオ島にトンカットアリを自然のジャングルの中で見つけることができます。近年は、開発で雑木として使い道がないということで切られて、畑になったり、フルーツのプランテーションになったりしてます。

私はトンカットアリが生えている場所を探して、2年間捜し歩いて、約40万坪このトンカットアリの植わっている土地を買収しました。マレーシアではすでに、トンカットアリは野生で生えているものはなく、全て国家管理で栽培されています。フィリピンでは、そういう意識はなく。国家管理もされていなければトンカットアリとして認識されていませんでした。

私はそのために、自然にトンカットアリが生えている場所を探して合計8カ所見つけました。そして、実生や挿し木で増やしたトンカットアリの栽培林を世界で初めて作りました。

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この写真に写っている建物は、私の建てたトンカットアリを保管しておく倉庫です。

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トンカットアリは植えてから最低14年以上経過しないと、根を掘ることはできません。根に、二ガキの成分であるカッシノイドが含まれています。これは強い抗腫瘍活性成分です。Cl-OH、2-keto-e-ene および オキシド結合が大きく影響しているといわれます。また、免疫力向上に大きな働きがあると言われています。

根を掘って、水でよく洗って、日陰干しして、風のよく通るところで乾燥させます。そうしないと虫が食ってしまいます。そのまま最低2か月乾燥させて、重さが掘り出した時の半分くらいになります。

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保管した袋から、トンカットアリの根っこを出したところです。これから200分の1~300分の1の。重量的成分抽出を行い粉末化します。

その粉を飲むと、脳の視床下部を刺激して、ゴナドト・ロビンの放出を促進し、テストステロン(男性ホルモン)の分泌を促します。

海外の研究では、ラットのペニスの硬直指数を増加させる、つまり勃起レベルを向上させる事が確認されています。テストステロン量の低下は、加齢に加え、ストレスやアルコールの摂取量などで、現代人は低下しています。

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これは現地で、根から、成分を抽出するために熱を加えているところです。

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女性の、更年期障害にも非常に効果があり、症状を改善します。エストロゲンという、女性ホルモンの分泌量も更年期になり下がっているのを、回復させます。更年期対策としても大変有効です。

日本でうつ病や、腰の曲がった人が、治ったという報告もあります。血圧が高い人でも飲めるというのが非常に特徴的です。フィリピンでは昔、抗マラリア剤として使われていました。

私の長年の現地での活動が認められて、現地の人からダトゥーになるように勧められました。ダトゥーには、一人一人に現地の名前が付きます。私の名づけられた名前は、「トンカットアリ・ダトゥー」です。

ダトゥーには、地主という意味と、族長という意味があります。写真は、私がダトゥーになった儀式のときの写真です。

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