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リゾートとその周辺 #フィリピン冒険談 その5

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この建物の屋根は、シキホール島に自生している草を刈り取って、それを結わいて、竹で下地を組んだ後、縄で縛りつけて作っています。30年もちます。フィリピンのビサヤ地方の伝統的な屋根の葺き方です。日本の茅葺屋根に近いもので、夏は涼しく、雨が降っても音がしません。

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これはテラスです。真ん中にバスタブがあり、風呂に入ってゆっくり景色を眺められます。椅子の向かっている方向は南です。晴れた日は、遠くにミンダナオ島が見えます。この下に、ジップラインを作りました。シキホール島最初のジップラインです。時々、鷹が来てとまっています。他にも野生のネズミも来ますが、まるで猿のように柱や梁を素早くわたります。蛍が10月・11月でも飛んできます。シキホール島の蛍は、日本の蛍と違って、ネオンサインのようにチカチカチカと点滅します。一匹二匹ではなく、群れで飛んできてリゾートの木にとまります。急にクリスマスツリーのようになって、驚かされます。

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月が昇ると、月光が海を照らしてまるで月から島まで光のハイウェイが伸びているように見えて、満月の日が楽しみです。

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クリスマスが近づくと、街のおじさんたちが手作りの楽器で、クリスマスソングを歌いに来ます。まるでおっさんクリスマスキャロルです。心づけを後で差し上げます。50ペソは日本円で120円程度ですが、喜ばれます。

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これは、私が作った海に面したバーです。名前は「オールド・カラバオ・バー」です。カラバオというのは、現地の水牛のことです。古い言葉でオールドカラバオ・イーティング・ヤンググラスというのがあります。

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「オールドカラバオ・イーティング・ヤンググラス」

これは、年とった 水牛は若い草を食べるということです。つまり、おじさんは若い女の人が好きだという意味です。

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これはリゾートの中ゲートです。門の上には、三美人のビューティコンテストの像を作りました。

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フィリピンでは、日本の古い軽トラックを改造して、まるで乗り合い小型バスみたいに道路を走っています。たまたま、私の車の前に走っているジープに乗客の若い男性が、こんな乗り方をしていました。それでも誰も何も言いません。運賃はだいたい日本円で40円くらいです。

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この写真は、闘鶏のスタジアムです。バスケットコートくらいの大きさに、たくさんの人が集まり興奮しています。公営で、各町にあります。いわば、公営ギャンブルで、中に自分で飼育した鶏を持ち込みます。鶏の後ろ脚には、小さな鋭くとがれたナイフが結わえ付けられています。鶏と鶏を向かい合わせると、お互いにすごく興奮して、放すとものの15秒くらいで決着がつきます。その周りにはガラスのフェンスがあり、傷つけられた鶏の羽が沢山舞って、へばりついています。

戦う前に、両者のオーナーについているセコンドの人が、大声で掛け金を集めようと声を掛けます。負けた方の鶏の身体は、勝利した鶏のオーナーが持ち帰ります。5回連続で勝利すると、家が建てられるような大変大きな賞金が得られます。そのために、男の人は夢中になって、自宅で鶏を大事に育てます。各家の、経済的な期待を背負って、鶏は命をかけて残酷な戦いをします。


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