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ゆりあ先生の赤い糸

2023
菅野美穂
田中哲司
木戸大聖(「初恋」で佐藤健の若い頃役)
鈴鹿央士(私の中ではイケメン枠ではありませんごめんなさい)

評価


⭐️5つ・・・好き!また観たい!考えさせられた!

あらすじ

売れない物書きを夫に持つ主婦・伊沢ゆりあ。年齢を重ね、女として薄らいでいく自分を実感するものの、自宅で刺繍教室を開きながら、穏やかに暮らしていた。ところが、夫がホテルで昏倒し、緊急搬送されたことから急展開する。要介護状態となった夫には、若い男の愛人がいて、不倫相手の女がいて、さらにその女には子供が二人いることがわかり。押し寄せる事実と介護問題から、ゆりあは愛人、不倫相手親子と同居し、夫の世話を始める。

見どころ

終わりの見えない介護が深刻な問題で
でもゆりあ先生は一人で抱え込まずに
必要なところは手を借り
自分のできる範囲で人を助け
自分自身の生活もないがしろにすることなく暮らしていく様が
物語としても嘘っぽくなく共感できた

木戸大聖(便利屋のお兄ちゃん、伴くん。一児の父)
この爽やかな若者、どっかで見たことある・・・
と思ったら
「初恋」で佐藤健の若い頃
バカでまっすぐな自衛官だったね!

事故の影響で立つもんが立たなくなり
ゆりあ先生と合体したいという気持ちはあるものの
成し遂げられない悲哀が・・・


好きなシーン

車中にて
忙しい毎日のなか
伴君と少しの時間でも一緒にいたいゆりあ先生が
伴君の若い頬にそっと手を触れたときに
伴君がゆりあ先生の指をくわえて
おもわずゆりあ先生が感じちゃうところ
官能的ですね


イマイチなところ

しいていえば
伴くんのお父さん役

汚ねえオヤジだな~
でも味のある演技だね~誰だい?
と思ったらクドカンだった

えぇ~年取ったね(笑)

あとは美青年りく君(鈴鹿央士)
ごめんなさい私の中のイケメン枠には入れてあげられません

彼は自己肯定感の低い不安定な若者
田中哲司の意識が戻ってからの彼の振る舞いが全然共感できない

リハビリに励んでいる姿をみて
自分が世話をして自分の存在意義を実感していたのに
自立してしまったら
彼が自分から離れてしまうのではないか

そんな不安から
ゆりあ先生に刃物を向けるんだけど
あまりに自分勝手
相手の立場に立てない人間
子ども過ぎる

まあ
夫はそんな不安定なところに若さと愛しさを感じ
恋してしまったんでしょうね
全然理解できないけど


まとめ

若い男の愛人がいて
不倫してて、その相手には子どももいて
なんて身勝手で嘘つきでどうしようもない夫なんだ!!
と、田中哲司がものすごく憎らしかったのですが

ストーリーが進むにつれ

彼もまた結婚当時とは気持ちが違っていて
もはや妻は親友というか盟友というか

だから
若い男に恋して

小さい子供を抱えた女には
自分たち夫婦が不妊治療をしてた経緯もあって
小さい子供に同情して支えてあげたいと思ってのことだったんだ
と思えるようになりました

ゆりあ先生を評して
夫が
「すごく懐の広い人」
と言っていたけど
夫も似た者同士だな

夫婦じゃなくなってからのほうが
何でも話せるいい関係になると思う

最後は
運命の糸に流れを任せて
あえて自分から積極的に伴くんに寄せて行かなかったゆりあ先生でしたが
結局巡り巡って伴くんに再会

息子のために妻とよりを戻したけど
結局半年でやっぱりうまくいかずに
現在は離婚成立
ということがわかり

晴れておおっぴらに関係を結べるようになったところでドラマは終了
明るい未来が描けるラストで良かったです