見出し画像

アメリカで、僕はデザインが知りたくて。

学校主催のロサンゼルスデザイン研修に参加しました。

その内容は一週間という期間の中で現地の美大でワークショップに参加したり、校舎を見学したり。美術館を見学したり。

これまで国内から出たことがない、さながらジメジメした井の中の蛙といった存在の自分にとって、踏み出すべき初の海外はすぐそこです。

国外の空気に触れる貴重な機会、それも美大ということは現地のデザイナーとの交流が約束されている、

参加しない手はありません。


1・アートセンターについて

今回のワークショップの会場にもなったアートセンターカレッジは、
カルフォルニア州パサデナにある非営利の私立美術大学。

在籍している約1,700人の学生が学ぶ二つのキャンパスは、

ヒルサイドキャンパス


サウスキャンパス

と、それぞれ呼ばれている。



2・製作環境について見聞きしたこと

どちらの校舎も訪問したのだが本校舎である「ヒルサイドキャンパス」には
学食やレーザープリンター、研磨機や画材屋などの設備が重点的に配置されています。

多数の資料が保管されている「図書館」も


そして大きな特徴は様々な設備が24時間開放であるということ、
・・・なんですと?
作りたいものをすぐに形にできる、最高の環境が解放されている?



うらやましすぎる


と、思ったがふと考える、これは学生に最高の環境を用意すると同時に
一人ひとりの環境差を徹底的に排除する施策なのだ。

ひねくれた言い方をすると「制作環境を言い訳にはさせない」ということ。

これについては様々な意見が存在すると思うが心底うらやましく思う、
それは「アイディアを形にする邪魔をしてはいけない」という考え方を地でいく取り組みだからだ。


通用する場所が存在するだけで、考え方の根底を覆されたように感じた。


3・キャリア構築について

キャリアの積み方も印象的だった。
アートセンターでは約半分の学生が卒業を待たず学校を去っていくという、
その理由は「就職が決定したから」

インターンシップに参加した企業で実力を認められ、
そのまま入社するケースが多いという。


日本では「学生の就労体験」ととらえられることが多いが
アメリカでは「新しい人材派遣」のようなものなのか。


もちろん賃金も発生する。その代わり始めから社員並みの実力を求められるので、必然的に実力の高い生徒から参加していくことになる。

その代わり日本には「新卒社員の教育が手厚い」といった様々な利点があるため、一概にどちらがいいというわけではないのかもしれない。


4・現地で感じたこと、とか、とか。

この国は清々しいほどに「実力至上主義」なんだと思う。
それは学生のうちから変化することはない、

だからこそアートセンターは設備を開放しているし、

企業は優秀な学生を取り込んでゆく。

その環境を生かすも殺すも自分次第。
もしも自分がその環境に置かれたらどうなるのだろう、
果たして使いこなすことができるのだろうか。


そこに立つ自分は勝者かもしれないし、敗者かもしれない。


過酷ではあるがそれでも理不尽さが無いように映った環境を、
とてもうらやましく感じた。


だからこそ行動しようと思う、羨ましがるだけでは意味がない。
あと一年、僕は何を作ることができるだろう。




いただいたサポートはおいしいご飯を食べたり制作資料購入などに活用させていただきます!