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岩手公園ものがたりパンフ用文章

第2部あらすじ300字
 知事官舎の敷地内にある車夫勘吉の家には、知事邸の女中や近所の女たちがいつも集まっている。ここ最近の話題は、荒れ果てたお城山を公園に、という街中での噂話。勘吉の妻吟子は、知事への進言をお願いするが「女は家のことだけやっていろと」言われ激怒。同じ頃、女中頭の林歌子も、中級武士の家柄として、荒れ果てた城跡に心を痛めていた。さらに北条知事の下で、宴会が増えたため、子作りの暇もない秘書の妻が訪れ、泣きながら現状を訴える。
 そんなとき、知事の妻菊子が、勘吉の家を訪ねる。女たちの訴えを聞いた菊子もまた、北条の宴会好きには辟易していた。何かと北条にもの申したい女たちの意見が一致し、ついにはストライキを決行する事になる。

工夫したところ30字
女たちが知事に不満を抱くそれぞれの背景を丁寧に描きました。

第3部演出から200字
 「おじさん豊作の年」というと、変な言い方だが、今回初めて参加していただいた、中高年の男性参加者が濃いというか、いい感じである。そんな味のあるおじさんたちが最も活躍する場面がこの第3部。まわりを固めるのはなぜか若い女性がほとんどという布陣で、世のおじさんたちからするととてもうらやましい状態になっていると思われる。うっかりデレデレしてしまいそうな場面をビシッと引き締まったラストに昇華したいと思う。

2019年3月2日(土)3日(日)に行われた、第7回劇団モリオカ市民公演「岩手公園ものがたり」の当日パンフレットに書いた文章。

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