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読んだやつ20220911-20220919

この数日は僕にしてはめちゃくちゃたくさん小説(主に同人誌)を読んだのと、どこか面白かったか書き出すところまでやって初めてインプットではという手厳しくもまっとうなお言葉をtwitterで目にしておっしゃるとおりですとなってしまったのでとりあえず書いていくぞというやつです。
こだまが小田原から東京にたどり着くまでの間に、一問一答くらいのスピードで行くぞ。
タイトル(ある場合は発行者/発行サークル)という形式で記述。

9/11

屠龍の門(折葉坂三番地)

吉弔とかいう生まれながらに優れた片割れ(龍)への妬み嫉みを植え付けられた存在、えっちすぎるな……。多分みんな言ってるやつ。存在がオメガバースレベルにえっちな同人誌なんだよな。
紅美鈴が本当に龍か否かではなくて、吉弔側がどのように納得するかという話にならざるを得ないので、まあそうなるなあと思いながら読み終えた気がする。

海の皇(折葉坂三番地)

強さに溺れた人間<妖怪<真に研鑽を積んだ人間、という構図が古い鬼退治の英雄譚なのでこれには幻想郷もにっこり。
妹様が美鈴にお話をせがむのもクラシックを感じた。

少女在庫倶楽部(四面楚歌)

はい。

わたしたちの幻想事件簿(走れ文鎮)
郷の灯り(走れ文鎮)
ヒトザト買い出し紀行(走れ文鎮)
ほろ酔い夏祭り(走れ文鎮)
鯉色ドランカーズ(走れ文鎮)

京都秘封の間に読みまくったので細かいところは脳から飛んでいるが、かつてニコ動で東方の動画を見まくっていた頃の幻想郷に耽る感覚を思い出した。
彼女らの日常はこのようにしてあるのだなあ。

GASTROMIC HOLIC(びろうど廻廊)

ガストロノミーは2歩くらい先にあるものだと思っていたのだけれど、実は1歩先でしかないのかもしれないと思わせてくれた。
材料のかぶり具合から、購入できる単位がでかくて一品では使い切れないことが推察される辺りは、かなり悪い楽しみ方をしたけどちょっと面白かった。

9/12

古戦場に花咲き乱れ(河城重工特車事業部)

なるほど良いなあ、と思った記憶はあるのだが細部を覚えていないので、感想は早いうちに書かなければいけないことを思い出させられる。

A.I. Love you_(相乗り回転ブランコ)

生み出した存在に先をいかれることは、実は人類の悲願なのかもしれない。子どもには自分より優れた存在になってほしいものですよ。

9/13

あなたに首ったけ(四面楚歌)

相手のことが好きすぎて損壊してしまう秘封倶楽部、かつてめちゃくちゃ好きだった秘封だなあと思った。今も好きだが、食傷気味ではある。

ザイコシャークVS秘封倶楽部(四面楚歌)

夏のクソ映画

夏と花火と貴女の死体(四面楚歌)

同2つ上。こっちの方がなんか食傷度合いが大きかったのを解像できてないのが良くないですね。

暴遊東海道(Nozara Sheep)

最高。ビッグクランチするから収縮する速度より早く演算を回せ!! その間53分だからヒロシゲを再構成して飲むぞ!! 本当に暴れ。突如現れる酒呑み集団、幻想郷はここにあったんだという感じ。

秘封麻雀小説(銘宮/風切羽)

麻雀に関する記憶を消された状態で周りの所作からルールを推察して戦う話、まあ面白いのだがだいたい想定内ではあり、一索は無理だよな、わかるよ、という気持ちで読み終わった。あの聡明さの宇佐見蓮子ならそこ気付くのでは?と思うので、やっぱりそこは見逃しというかミスというか、ああ単なるミスでしかないのが微妙な気持ちの一因かもな。緑一色のところのオチはひねっていてよかった。

余白の海(Alya)

ちゃんとどういった物語が展開するのかなんとなく掴める文章になってるのがすごいな、と思った。

東方文様讀本(出藍文庫)

解説文を書くのは大変

クロネコオーブ(折葉坂三番地)

グッバイキャノンボール、フォーエバーキャノンボール。

9/14

巫女を抱く(RhythmFive)

表題作、霊夢はそんなこと気にするか?という気持ちはちょっとあったが、これは強い霊夢派(強い霊夢、弱い霊夢、重い霊夢、電磁霊夢がいます)の意見であって弱い霊夢派であれば理解はできる。最初の話は救いが全然なくて辛かったですね。

9/15

よんではいけない(四面楚歌)
もう声しか聞こえない(四面楚歌)

この辺爆速で読みすぎて記憶が薄い。良くないですね。だいたい全部移動中の電車で読んでる。ASMRはえっち。

路上プロレスin酉京都大学(Alya)

面白いと思いたくないんだけど下ネタで笑ってしまう、俺は無力だ……。

伊達の鴉天狗(折葉坂三番地)

断片的ながら記述が残っている人間の一生をどうにかして物語調にするとき、もう一人別の人物(歴史に名を残さない人物、例えば天狗が望ましい)を立ててそいつと対象がそのタイミングでのみ出会ったということにすると自然に語ることができるというのは確かにそうなのだけれど発明だなと思った。多分確立された手法なんだろうけど僕の中では発明なんだよ!

私の小説の書き方(Kaguya Books)

みんな苦しんでいる。
たしか蜂本先生のが一番共感できて、こういうのに共感できるな〜と言っているだけで良いところを取り入れようとしないやつは全然だめ、はい……。

結界戦線16人魔繚乱(前編)(白上さん家)

相変わらず面白く、いったいどうなっちゃうの〜!!という感情がよく似合う。

9/16

結界戦線17人魔繚乱(後編)(白上さん家)

阿求の感情がでかくて嬉しくなっちゃったな。なんか流れでえっちなことしてない? そんなことない?

9/17

維新悪路怪奇譚無頼刃(折葉坂三番地)

この言いぶりは良くない気もするけどなんかめっちゃ面白かった。特に安慈と諏訪子の話が良くて、廃仏毀釈によって寺を奪われた奪われた神に対して恨みのある人間と恨まれる対象である神、という構造がありつつも、信仰を忘れた人間と忘れられた神、という逆の構造も成り立っていて、人間と神が特に交わることはなく決別の証として(?)二重の極みで磐座が砕けるという、なんか構図がぱっきり決まっていて良かったな。

9/19

地獄で溺れるわけにはいかない(仮面の男/La Mort Rouge)

犬系宇佐見蓮子、よかったですね。山の上にも川は流れよう。
信仰を失った世界においても山の上は異界であり、つまり登山は境界を跨ぐ行為で、従って三途の川渡りであるというのは極まっていて格好良かったな。
あと単純に文章が良かったな。

自害する虫籠(ゐた・せくすありす)

ぐええ。久々に読むと描かれる生々しさでちょっと酔う。宇佐見・クズ・蓮子は花瓶よりも虫籠がお似合いだということで、大変なことになってしまったな。
冒頭の意図を掴みきれない文字列(棄損されてしまったものリスト?)に、しかしなぜか魅力を感じてしまうとき、その魅力の説明不可能性を自己の能力不足を棚に上げて詩性と呼ぶことにしようと思いました。

Violet Code(ミカミ/旅のアリス)

アルカリ水溶液葬はとてもグッドアイデアだったしそこからの展開はとても良かったのだけれど、なんかふわっとしたまま終わってしまった。白い手、何? 何がViolet Code?(最後の起爆コードならViolet要素はどこ?)
まあこの辺なんもわからなくても良いといえばよいのだけれど、そういったものに対して屁理屈でも理屈をつける態度をこそSFと呼びたいので、ちょっと惜しかった。そして、自作への反省も抱いた。

雨森小夜の事件簿(IHAL@ND)

わりとしっかり面白くて嬉しかった。謎解きは雰囲気でなるほどなあと言えれば良い派なのもあって良かった感が強い気はする。
バーチャルの命の軽さというか、倫理観がずれている感じを短い中でいい感じに匂わせていてそこも良かった。網走監獄にリスポーンする雨森小夜が死に戻りを使いこなしているのは最高。

完走した感想

物理的な移動とかもあったけれど、一時間ちょいでフィニッシュや。
達成感がありますね。日々やっていこうかな。そういってやらないんだよな、というのは甘えなのでできる限りやっていきたいです、はい。実はこの間漫画もそれなりに読んでるのでそっちもあるんだよな。

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