すれ違いじゃなくて永遠の片想いでしょ
コンビニを出ると横道からふいに自転車が顔をだしてきた
ギリギリぶつからずによけた
「あ、スミマセン」とかそういうのはナシで
見慣れた夜空に星は無く
今日も今日とていつだって眠たいぼくは
不機嫌顔でアパートへ帰る
ぼくはあのころとはずいぶん変わってしまって
社畜そのものという疲れたサラリーマン的な見た目で
きっと君はぼくに気付かなかったと思う
君はあのころと変わらず屈託なくさっぱりしていて明るくて
だけど自分に少し雑なのも同じで
おつりを渡してくれたその手の宇宙観ネイルもピンク