せあぶら

機械音痴です。 Twitter:@the_backfat

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マガジン

  • オリ復興記

    オリックスはなぜ強くなったのかについて、素人ふぜいが自分なりに考えてみたものです。

  • ボールと仲良くなろうシリーズ

    物理のぶの字も知らない素人が、野球のボールについてあれこれ考えてみました。

  • オリックス球団の所業シリーズ

    阪急からの買収、神戸移転と球団名変更、近鉄との合併をまとめてみました。

最近の記事

こんにちは、D3.js

はじめに仕事や研究、また趣味の分野でも、様々な情報をわかりやすく伝えるために、グラフ(チャート)を用いて可視化することがあります。あまりに一般的なものであるため、おそらく誰もが一度は作成されたことがあるのではないかと思います。 グラフには折れ線グラフ、棒グラフ、円グラフなど、多くの種類があります。作成方法もさまざまなものがあり、Excel等のOffice系ソフトや、PythonやRといったプログラミング言語のライブラリ、またBI(Business Intelligence)

    • MLBデータ分析もどきの初歩の初歩(Python)

      はじめにIT後進国と言われて久しい日本ですが、かくいう筆者の勤務先でも「時代はAIだ」「ITパスポート取れ」「プログラミング言語勉強しろ」といった今更感満載のにわかDX運動が巻き起こっており、泣く泣くPythonを勉強することになってしまいました。 しかし、単に勉強するだけではつまらない上、野球のデータ分析でもPythonが使われているらしいので、趣味も兼ねて分析のような実験をしてみたいと思います。 上記の通り、書いている人間は初心者な上、記事の内容も大したことはありませ

      • オリ復興記 - 7. 2020年オフ

        はじめに本シリーズは、「なぜオリックスが強くなったのか」に関する自分なりの考察である。 前回は、2020年の西村監督辞任後、監督代行に就任した中嶋オリックスの軌跡を俯瞰した。 今回は同年オフ、翌年の開幕前までの戦力整備、すなわち首脳陣・選手の変動に焦点を当て、当時のオリックスがどのような観点で翌2021年のシーズンに臨もうとしていたのかを推察してみたい。 過去記事は以下をご覧ください。 コーチングスタッフの変動中嶋監督就任 2020年11月12日、中嶋聡監督代行が翌期

        • 「左右病」は病気なのか

          野球の世界で長く語り継がれる原則として、「投手の利き腕と打者の打席が異なる場合、同じ場合よりも打者が有利」というものがある。例えば右投手が相手の場合、右打者よりも左打者の方が有利とされる。 この原則はあまりに広く知られているため、プロ野球の世界でも相手チームの先発が右投手だった場合、スタメンに左打者をずらりと並べたり、リリーフで左投手が登板した時に、右打者を代打に送ることが随所で見られる。その逆もまた然りで、相手打者が左打者の場合、左投手をリリーフとして投入することも往々に

        こんにちは、D3.js

        マガジン

        • オリ復興記
          7本
        • ボールと仲良くなろうシリーズ
          2本
        • オリックス球団の所業シリーズ
          4本

        記事

          オリ復興記 - 6. 2020年後半

          はじめに本シリーズは、「なぜオリックスが強くなったのか」に関する自分なりの考察である。 前回(第5回)までの記事で、2018年オフ〜2020年8月の西村監督辞任までの期間における一軍・二軍の動向を俯瞰してきた。 今回以降、中嶋監督(2020年は監督代行)就任後の動きを追うこととなるが、まずは2020年後半、監督代行として指揮を取った期間の動きを見ていきたい。 過去記事については以下をご覧ください。 中嶋監督代行の就任2020年8月20日、シーズン53試合目となる試合が終わ

          オリ復興記 - 6. 2020年後半

          オリ復興記 - 5. 2020年前半の舞洲軍

          はじめに本シリーズ(?)は、「なぜオリックスが強くなったのか」に関する自分なりの考察である。前回・前々回は「西村体制」と題して2019年〜2020年の一軍を扱ったが、今回は中嶋体制の勇躍前夜ともいうべき、2020年前半の舞洲軍(オリックス二軍)について考えてみたい。 記事が増えてきたので、過去記事をマガジンにまとめました。ご興味のある方は以下をご覧ください。 2019年オフの動向前々回・前回の記事で、西村監督の就任〜辞任(2020年8月)までを扱ったが、ここで2019年オ

          オリ復興記 - 5. 2020年前半の舞洲軍

          オリ復興記 - 4. 西村体制(後編)

          はじめに本シリーズ(?)は、「なぜオリックスが強くなったのか」に関する自分なりの考察である。前回(いつの間にか第3回)は2019年〜2020年に指揮を執った西村徳文氏をはじめとする現場指導体制をテーマに、2018年オフの就任時から2019年オフまでの経緯を追った。 前回となる第3回はこちらからご覧いただきたい。 第4回となる西村体制(後編)は、2020年シーズンも続投を要請された西村監督が成績不振の結果、シーズン途中で辞任を余儀なくされるまでの流れを追う。その後、「西村体制

          オリ復興記 - 4. 西村体制(後編)

          オリ復興記 - 3. 西村体制(前編)

          はじめに本シリーズ(?)は、「なぜオリックスが強くなったのか」に関する自分なりの考察である。第1回は2018年オフ、第2回は中嶋体制の素地を形成した2019年の舞洲軍(二軍)について見てきた。前回となる第2回はこちらからご覧いただきたい。 が、第3回となる今回以降は後の優勝の立役者ではなく、2020年のシーズン途中で辞任・配置転換を余儀なくされ、否定的な評価を下されることの多い中嶋体制以前の一軍、つまり西村徳文監督をはじめとする体制について見ていきたい。 なぜ西村体制に触

          オリ復興記 - 3. 西村体制(前編)

          オリ復興記 - 2. 2019年の舞洲軍

          はじめに本シリーズ(?)は、「なぜオリックスが強くなったのか」に関する自分なりの考察である。前回はその発端となった2018年オフのできごとについて述べたが、2回目となる本稿では「2019年の舞洲軍(オリックス二軍)」について考えてみたい。 なお、前回記事については以下をご参照いただきたい。 なぜ「2019年の舞洲軍」なのかオリ復興の発端となった2018年オフ、改めて育成へのシフトを強化する方針が示された。 そのため、育成統括GMとして福良前監督を据えるとともに、二軍監督とし

          オリ復興記 - 2. 2019年の舞洲軍

          オリ復興記 - 1. 2018年オフ

          はじめに2021年・2022年とパ・リーグ連覇を果たし、2022年は日本一に輝いたオリックス・バファローズ。 最近こそ「強い」と言われるのだが、一方でパ・リーグ優勝、日本一ともに26年ぶりということもあり、過去を知る人間としては一抹の面映い思いを感じることもまた事実である。 そこで、自分なりに「なぜオリックスは強くなったのか」について、一連の動向を時系列を追いながら紐解いていきたい。 いきなりで恐縮だが、「強いオリックス」の構築におけるターニングポイントとなったのは、201

          オリ復興記 - 1. 2018年オフ

          「マグヌス効果」と変化球

          前回のおさらい、そして本シリーズ(たぶんシリーズ化する予定)では、ボールがどのような力を受けて変化するのかを考えていくつもりであり、前回はストレート(バックスピン)に対して働く「マグヌス効果」について考えてみた。 とんでもなく簡略化すると、「マグヌス効果」とは、ボールの回転によって上向きの力が働くことで、重力による落下を抑えることができる効果のことであった。 が、この「マグヌス効果」に関する解説を見てみると、ストレートだけではなく変化球に関しても本効果が働くとの記述がある

          「マグヌス効果」と変化球

          「マグヌス効果」とは

          ボールにかかる様々な力野球はボールを使用するスポーツである。 ボールがどのような動きをするか、具体的にはどのように変化するかが大きくプレーの成否を分ける要素となっている。 が、そのボールの変化はどのような理由によって起きるのか。 断片的にいろいろな単語が挙げられるが、果たしてその内容はといえばあまり理解できていないのが正直なところであった。そこで、改めてボールにかかる様々な力を理解していきたいと思う。 まずはよく耳にすることの多い「マグヌス効果」を対象に考えていきたい。

          「マグヌス効果」とは

          NPBの観客動員数概観(2022:セ・リーグ編)

          はじめにNPBの観客動員数は2005年より実数に基づく集計がなされるようになって以後、順調に増加を続け、2019年はセ・パ両リーグともに過去最高を記録した。 しかし折り悪しく2020年より巻き起こった新型コロナウイルス禍の影響をNPBも免れることはできず、2020年〜2021年にかけて入場制限を適用し、動員数は大幅に低下した。 2022年に入り、NPBは3年ぶりに入場者数に制限を設けない、いわゆる「フル動員」での開催に踏み切ったが、過去最高を記録した2019年と比べて、また同

          NPBの観客動員数概観(2022:セ・リーグ編)

          NPBの観客動員数概観(2022:パ・リーグ編)

          はじめにNPBの観客動員数は2005年より実数に基づく集計がなされるようになって以後、順調に増加を続け、2019年はセ・パ両リーグともに過去最高を記録した。 しかし折り悪しく2020年より巻き起こった新型コロナウイルス禍の影響をNPBも免れることはできず、2020年〜2021年にかけて入場制限を適用し、動員数は大幅に低下した。 2022年に入り、NPBは3年ぶりに入場者数に制限を設けない、いわゆる「フル動員」での開催に踏み切ったが、過去最高を記録した2019年と比べて、また同

          NPBの観客動員数概観(2022:パ・リーグ編)

          2022 オリックスの失点抑止アプローチを考えてみる

          ※本記事はあくまで私見であり、正確性を保証するものではありません。その旨ご了承ください。 はじめに野球は相手より多くの得点を取れば勝利につながるスポーツである。 そのため、勝利を得るには、得点を増やし、失点を減らすことが必要となる。 得点を増やし、失点を減らす役割を担うのは選手であり、能力が高い選手はその実績に応じて高額の年俸が支払われる。実績ある選手を多数獲得するには多額の資金が必要だ。 しかし、NPBには各球団の年俸総額を抑制する制度(サラリーキャップ制度)が存在せず

          2022 オリックスの失点抑止アプローチを考えてみる

          NPBの観客動員数変動(2019/2022前半:セ・リーグ編)

          注意事項本記事は2019年と2022年前半戦(オールスターまで)の観客動員数を比較したものです。執筆時点ではまだシーズン開催中のため、シーズン終了次第、内容を差し替える予定です。 なお、各球団画像の「収容率」は平均動員数を本拠地の収容人数で割ったものであるため、実際の数値とは異なる可能性があることをご了承ください。 はじめにNPBの観客動員数は2005年より実数に基づく集計がなされるようになって以後、順調に増加を続け、2019年はセ・パ両リーグともに過去最高を記録した。 し

          NPBの観客動員数変動(2019/2022前半:セ・リーグ編)