思い出す2019年(平成31年)の成人式

祝日の今日は成人の日やった。社会人になると祝日がありがたく感じる。特に、年始で仕事モードに切り替わらない中での三連休は至高。ガチでありがたい。そんな三連休の最終日。祝日の今日は成人の日やった。

思い返すと3年前の成人の日はインフルエンザになって苦しんどった。じゃあ成人式は出てないのでは?と思うがそれは違う。元気に出とった。寧ろ元気過ぎた記憶が強い。
当時、まだぶかぶかした着慣れないスーツを身に纏い、青く澄んだ天気の中で式に向かった。当然のことながら懐かしい顔が並ぶため、着いて受付するのを忘れていろんな人に話しかけた。昔話に花が咲くってこういうことかとそのときに初めて知った。

式は順調に進み、終わってからこれまたいろんな人と写真を撮った。男から女まで。地元から少しの疎外感があった自分として、あの時ばかりはそんな気持ちも忘れてはっちゃけた。あの頃の若さが非常に懐かしく思う。戻りたいと言えば戻りたい。

成人式が終わると野球部の野郎共と集まって友達の家に集まった。今更ながら僕は野球部やったことを書いて思い出した。そうや、あの日もそんな気持ちになっとったな。そんなこともどこかで書くとしよう。

成人式の二次会。地元から離れた都市部に全体の7割ほどが集まったのではと記憶しとる。お酒が入り、飲む人は飲みまくりの連続。普段あんまり飲まん僕もこの日ばかりはビールを8杯も飲んだ。意識はありながら場酔いをした自分。アルコールの力に当時は感謝しとった。

感謝しとったことはもう一つある。それは中学時代にあまり話さんかった女の子と話せたことだ。当時から物静かなとこが変わらんかった女の子に話しかけたら思いの外盛り上がり、良い雰囲気になったのは克明に覚えとる。記憶が昇華されとるだけか知らんが、いろんな女の子に話しかけては盛り上がった記憶が沢山ある。中学時代に告白して振ってくれた女の子とかもそうやった。
アルコールの力を借りながら話しまくったこと、卒業して綺麗になっとった子が多く見えたこと、「そうか、これが成人式マジックってやつか」って僕は思った。先輩が言っとったやつはこれか!と。

男にも話しかけて盛り上がった。みんなあの頃から変わってない。会話一つであの頃に戻れるのは非常に面白い光景やった。
あの二次会は、若さと時の経過が絶妙に融合しとったからこそ成り立っとったんかなと今では思う。それ故にアルコールにも恐れず立ち向かえた。あの時の自分は間違いなく場酔いしとった。場酔いは怖い。二次会が終わると酔いは解けてアルコールの波が自分を襲い、体育祭の選手リレーに出れる足の速さでトイレへ駆け込んだ。

気持ち悪さと冬の夜の冷たさ。三次会のカラオケにて、ど頭にサザンの「勝手にシンドバッド」を桑田さんになりきってLIVEっぽく歌ってからの記憶が曖昧になっとる。もう一回トイレに行った気もする。
カラオケが終わると帰る方向が一緒の子に頼んで家まで送ってもらい、僕にとっての最初で最後の成人式は終演した。

そして翌日の成人の日に戻る。3年前の成人の日はインフルエンザになって苦しんどった。

そんな2019年(平成31年)の成人式を僕はきっと忘れんと思う。そうそう、あの時に話しかけて良い雰囲気になった女の子とあの後に何回かご飯に行った。が、やり取りも減って今では音信不通になってまった。単に返信が億劫になっただけやけど、2年近く返してないから今更返すのもっていう気持ちが強い。当たり前か。

その子との最後のご飯が6月と考えると、半年弱も僕は成人式マジックにかかっとった。その頃にはみんな地元の奴等と関わりつつ、今の関係を楽しんどった記憶もある。ある意味、成人式マジックは怖い。でも、それ以上に成人式は楽しかった。今ではそう言える。

本日、令和4年の成人の日。日本の未来を担う新成人の人たちへ、20年目の人生も健やかにとエールを。

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