私が生き物ってすごいと気づいた出来事を
お話しします。


30代だった頃。
私は、郊外のかなり自然が豊かな地域に暮らしていました。

一応住宅地ではあったものの、
近隣のお庭は雑木林のような感じになってる
お宅もチラホラ。

我が家の庭にもリスが遊びに来るような環境でした。

リスならばかわいいので良いですが、
その環境なので虫もかなり多く。

家の中で蜘蛛を見ることはザラ。
10年ほど暮らす間に、ムカデも何度か。

無垢材の床だったので、
継ぎ目の窪みを伝って、
アリが入ってきてしまうことも
よくありました。

ある日、リビングの片隅に
チラホラ数匹のアリを見つけました。

その中の1匹が戦利品を運んでるようでした。

何を運んでるのかよく見てみると、、、

三日月状の白い物体、、、

えっ？？？
これは、、、爪？？？

さっき夫が爪を切っていたので、
飛んで落ちたものをたまたま見つけたのでしょう。

爪、、、食べ物じゃないのに。

アリさん、乙。

まぁ、こちらとしては
片付けてくれてありがとう、
って感じですが。

部屋の隅の外へ繋がってるらしき隙間の方へ
器用に運んでおりました。

が、、、しばらくして。

食べ物でないことに気づいたのでしょうか。

エッチラ、オッチラ、
元のところに爪を戻しにきたのです。

要らないと気付いた時点で
その場に爪を置き去るのではなく、
元の場所に戻しに来るなんて。

驚きでした。

昆虫も人間が知らないだけで
すごい能力を秘めているんだ、
って思った出来事でした。

世の中まだまだ知らないことで溢れている。

どんな可能性もある、
そんなことを伝えてきてくれた気がしました。

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