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2024年の活動が始まりました!

“初日の出を見よう!”~2024元旦イベントを開催~

2024年の最初の活動は、メンバーの皆さんと一緒に初日の出を迎えるイベントでした。元旦の朝6時から、アカデミーヒルズ(六本木ヒルズ森タワー49階)で開催しました。

東京の初日の出の時間は6時50分でしたが、6時の開場とともに多くのライブラリーメンバーが集まりました。
東の空は、少しずつ群青色へと明るくなり、群青色から赤味が強くなりオレンジ色へ。そしていよいよお日さまが顔を出して、初日の出を拝むことができました!
イベントに参加したメンバーの太田弘さんが撮影してくれた画像です。

左上:少しずつ空が明るくなってきています。
群青色とオレンジ色のコントラストが美しいですね。
右上:東京湾方面。オレンジ色が一層強くなっています。
左下:いよいよお日さまが顔を出してきました。
右下:ラウンジ49に集まる多くのメンバーの皆さんです。

参加したメンバーの感想は・・・

  • 幸い好天に恵まれ、初日の出にパワーをもらうことができました。

  • ⽥舎から来ている⺟親ととても良い思い出をいただきました。とても素晴らしいイベントでした。

  • 暗いうちは美しい東京タワーのライトアップを楽しみ、うきうきしながら朝日を待ち、雲がオレンジに染まった後の日の出は感動的でした!とても良い一年の始まりとなりました。

  • 感動しました。参加する前は縁起物だからという程度でしたが、太陽が昇るのを、遮るもののないアカデミーヒルズからみんなで見る日の出、こんなに感動するとは思いませんでした。

  • ライブラリーがなくなってしまうのはとっても寂しいですが、6 月まで、ワクワクする企画をまたよろしくお願いします。

参加くださったメンバーに喜んでいただけて本当に良かったと思います。
そして、最後の感想コメントにある通り、今年の6月でアカデミーヒルズのライブラリーは閉館をいたします。


アカデミーヒルズのサイトに掲載した閉館のお知らせ

アカデミーヒルズのライブラリーが果たした役割

2003年4月25日の六本木ヒルズの開業とともに、アカデミーヒルズのライブラリーはスタートしました。


20世紀が企業の時代であったが、21世紀はより個人で活躍できる時代になるのではないか。だからこそ、会社でもなく自宅でもない第三の場が必要ではないか。
そこは、多様な個人が集まり肩書を気にせずフラットに活動できる場であり、本や人との偶然の出会い(セレンディピティ)が起こる場を目指したい!


こんなことをイメージして、運営をしてきました。

オープン当初は、朝8時~夜11時までの開館で会費は6,000円(税別)でしたが、「公共の図書館は無料でアカデミーヒルズよりも多くの本があり、貸出もある。誰がお金を払ってまで会員になるのか?」という声が多くありました。
一方で「こんな場所を求めていたんだ!」と直ぐに入会してくださった方々もいらっしゃいました。
結果としては、1年目で会員数が1,000名を超え、2年目に2,000名を超え、料金改定(税別9,000円)を経て、6年目に3,000名を超えました。

その間、私たちは「会社でもなく自宅でもない第三の場」としてサービスを提供してきました。
リーマンショック頃には「大人の自習室」という文脈でメディアによく紹介をされていました。多分、今からは会社に頼るのではなく自分自身の足で立てるようになることが必要と感じた方々が多かったのだと思います。
その後、2010年代に入り「コワーキングスペース」という文脈でも紹介されるようになりました。
2009年に出版された佐々木俊尚さんの本の影響もあったと思います。


そして、新型コロナウイルス禍でテレワークが進み、東京都心だけではなく私鉄沿線の住宅エリアにも多くのコワーキングスペースができました。
一方でコロナ禍が落ち着いた現在、米国のWeWorkの米連邦破産法11条に基づく会社更生手続きの手続き申請がされた(2023年11月)というニュースに代表されるように、働き方の多様化により求められるニーズが目まぐるしく変化していると感じます。

社会、そして人々の価値観の変化とともに、アカデミーヒルズのライブラリーの位置づけも変わってきました。
その中で、私たちは20年間変わらず「会社でもなく自宅でもない第三の場として、多様な個人が集まりフラットに活動ができる場、そして本や人との偶然の出会い(セレンディピティ)が起こる場」を目指してサービスを提供してきました。

しかし、私が個人的に感じていることは、「企業の時代から個の時代へ着実にシフトしてきたが、社会的インパクトを大きくするためには企業という器も重要ではないか。働き方が多様化した現在、同時に複数の企業に関わることも可能になり、出入りも自由になってきているのではないか。企業か個人かという二択から、企業と個人の共存へシフトするのではないか」ということです。
あるメディアの記事に「“△△会社の○○さん”ではなく”○○さんがいる△△会社”を目指したい」というコメントがありましたが、企業と個人の関係の変化の兆しではないでしょうか。

アカデミーヒルズのライブラリーは、個人が活躍できる時代をサポートしてきましたが、これからは個人と企業の共存という新しい関係をサポートできる存在へ脱皮したいと思っています。

閉館までの6ヶ月は、アカデミーヒルズのライブラリーの集大成として、多様な個人が集まりフラットに活動できる場、そして本や人との偶然の出会い(セレンディップ)が起きる場としての活動を進めていきたいと思います。
最後までお付き合い、よろしくお願いします!!

アカデミーヒルズ 熊田ふみ子

※アカデミーヒルズのライブラリーのコンセプトについては、小林麻実さんのディレクターズメモをご参照ください。

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