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ファイト!

なんだか、らしくないタイトルを使いました。
ここ数日、電子書籍の続編の内容をあれこれと考えていました。
一つではなくて、いくつかの軸を立てて、1巻のように章立てで行こうとは考えていまして、その一つを「ファイト!」と題しまして自分と同年代へのエールにしようと思ったのです。

私は現在、47歳。いわゆる氷河期世代にあたります。全ての人に当てはまることはないにしても、やはり世間一般のイメージ通り、氷河期世代というのは割を食ったという印象はぬぐえないです。若い頃は過剰な受験戦争にさらされ、ようよう高校、大学と進み、いざ就職という頃にはまともな就職先も見つからずに派遣やアルバイトなどの非正規雇用となり、そのまま這い上がることもできずにずるずると歳を取ってしまったという方も多いかと思います。

また、首尾よく正社員として就職しても、リーマンショックであえなく失職の憂き目を見た方もいたのではないでしょうか。会社でなんとか生き残った方も、企業が採用を絞った結果として、同世代の社員が少なく、管理職として異常な負担にさらされている方もいるでしょう。

もはや、一体何を恨めばいいのかすらも分からないほど、社会の不条理を味わってきたであろう、同世代の人達への応援を込めて、中島みゆきさんの「ファイト!」という曲のタイトルを借りてエールを送りたいと思っています。

同曲の中の歌詞の一部に「暗い水の流れにうたれながら 魚たち登っていく 光っているのは傷ついて はがれかけたウロコが揺れるから いっそ水の流れに身を任せ流れ落ちてしまえば楽なのにね」という一節があり、それが自分とどうしても重なるのです。私もすいすいと世の中をうまく渡っていけるほど器用な人間ではありません。どちらかというと、泥臭く、悩みながら、傷つきながら進んでいます。

そんな自分の体験や、また仏教を通して得られた気付きが同じ氷河期世代として、日々悩む方たちのもとに届けば良いなと思う次第です。

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