堯友(ギョウユウ)

高野山という和歌山県にある辺境の地で僧侶として、生きています。 仏教やスピリチュアルな…

堯友(ギョウユウ)

高野山という和歌山県にある辺境の地で僧侶として、生きています。 仏教やスピリチュアルな話を時に真面目に、時にユーモアを交えて書いていこうと思います。 筑摩書房さんより出版されている「空海散歩」という法話集の5~10巻に少しだけ寄稿しています。

最近の記事

高野山内での不正受給問題 再び

同じ高野山内に住む僧侶として、こんなことは書きたくはなかったのですが高野山内の寺院における、コロナ禍での雇用調整金の不正受給がまたまた発覚しました。 以前も、この話題は取り上げましたが、それに続き3例目ですね。 一番最初に不正受給が発覚した寺院の住職は、全国的にニュースに取り上げられ、高野山の名を汚したことを恥じ、自ら山内寺院の住職を辞そうと進退伺を本山に出したところ、他の住職から「まぁまぁ」と宥められたそうです。今になって思えば、この話ですが、宥めた他の住職方のなかにも

    • 人のせいにはしたくないから

      僕は自分のことは自分で決めることにしています。仮に誰かから、「こうしたほうがいいよ」と言われても、参考材料にはしますが最終的な決断を下すのは自分自身だと心に決めています。 もし、誰かから「こうしたほうが良い」と言われて、結果的にそれに従うことになったとしても、決めたのは自分自身だとすることが大事だと思うからです。他人のアドバイスに従ったために、自分の思うような結果が得られなかったら、あなたはどう感じますか? そのアドバイスをくれた人を恨んでしまうという方もいるのではないで

      • 無意識に眠る願い

        最近、太極拳に興味が湧いてきました。実は10年以上前ですが、デスクワーク中心だったころに運動不足解消に太極拳を習いたいなぁと思っていたころがありました。ただ残業も多く時間も取れないしなぁと諦めたまま、その思いは無意識の海に沈んでいきました。 それが復活したきっかけですが、自分の職場に新しくやってきた人が太極拳を以前に習っていたと言っていたからです。その人は子供の頃からスポーツが好きで、球技から武道まで様々なものにチャレンジして、その結果として体を痛めたそうです。で、その痛み

        • 考えるな、感じるんだ(霊感あれこれ)

          一歩間違えると、新興宗教の勧誘みたいなタイトルですね。 本日は霊の感じ方は人それぞれという話をしていこうかと思います。いきなり妖しい事を言い始めたぞと思われた方は回れ右をお願いします。 なぜこういう話題かといいますと、例えばこのNoteの記事やX(twitter)の僕のつぶやきを見たときに「どこからともなく花のようなお香の香りがただよってきた」と仰る方がちらほらいまして、面白い感じ方だなと思ったからです。霊感といいますと、世間的にはお化けが視えるということを指していると思

        高野山内での不正受給問題 再び

          その名を背負う意志

          こんにちは、堯友です。 普段から懇意にさせて頂いていますアニキこと、おりられオジさんが「仏様と共に歩もう」の応援メッセージの記事を書いてくださいました。 色々と有難い言葉が並びました。その中でも、強く印象に残ったのは八幡様(おりられオジさんは八幡様という神様と会話ができる、世間でいうところの霊媒体質な方です)がおっしゃった、『どうぞ遠慮なく、人々の心に、気高くも温かい、友の心を差し上げてください』という言葉です。 ここで白状しますと、実は「仏様と共に歩もう」の書籍には初版

          その名を背負う意志

          ファイト!

          なんだか、らしくないタイトルを使いました。 ここ数日、電子書籍の続編の内容をあれこれと考えていました。 一つではなくて、いくつかの軸を立てて、1巻のように章立てで行こうとは考えていまして、その一つを「ファイト!」と題しまして自分と同年代へのエールにしようと思ったのです。 私は現在、47歳。いわゆる氷河期世代にあたります。全ての人に当てはまることはないにしても、やはり世間一般のイメージ通り、氷河期世代というのは割を食ったという印象はぬぐえないです。若い頃は過剰な受験戦争にさら

          人とのご縁

          もともと、私は非情に人付き合いの悪い性格でして、出来る限り一人でいたいと思うタチだったのですが、そういう自分の在り方に反して、近頃は人との縁が広がっていっているように感じます。 以前の自分なら、休みの日にわざわざ誰かに会うために出かけようなんて、考えもしなかったですし、たとえ、社交辞令でも「高野山にお参りに来てください」なんてことは言わなかったです。 それが不思議と最近は人に会いに行こうという気持ちが自然とわいてきます。加入しているオンラインコミュニティの集まりだとか、こ

          初評価いただきました★1

          初評価が★1です。 せめて、レビューでも書いてくれれば 何が悪かったのか、改善できる点はないか 対処できるのですが、いかんせんノーコメントで ★1だけつけられるという鬼畜の所業を受けました。 これは逆にネタとしておいしいです。「発売2日目にして、 初の評価で★1をいただいた本」がこちらです。 どんな薄っぺらいことが書かれているか、 試しにあなたも読んでみませんか? 今なら、税込み550円です! とかなんとか、アピールポイント?にしていこうかなと思います。 【追記】 翌日

          初評価いただきました★1

          「仏様と共に歩もう」発売中です

          昨日、2024年2月14日に無事、電子書籍で発売することができました。 予約してくださいました方、発売日そうそうにご購入くださいました方もおられまして、まったく無名の自分の本をそうして買っていただけることに感謝します。 で、発売早々、電子書籍を改訂することになりました。先日も記事に書きましたが、Amazonさんから指導が入りまして「えらいこっちゃ」となりまして大急ぎで修正ファイルを送りました。 さすがのAmazon。対応速度も恐ろしく早くて、半日ほどで修正ファイルに差し

          「仏様と共に歩もう」発売中です

          神様は越えられない試練は与えないというけれど

          こんばんは、電子書籍の発売が目前に迫りましたが、ここでハプニング発生しました。昨夜、Amazonから長いメールが届きました。 要約すると ・今、提出されている原稿ファイルは購入者にとっては使い勝手がよくないから5日以内に作り直してね ・もう予約入ってるから、もしファイルが再提出されない場合はペナルティとして、この本の出品停止と1年間の電子書籍の予約販売停止処分がになるからね マジかよ、となりました。で、夜中に大慌てでファイルを作り直しました。細かい説明は省きますが、割と根

          神様は越えられない試練は与えないというけれど

          電子書籍の発売(予定)日が決まりました

          長らく出すといいながらも、延び延びになっていた電子書籍ですが2月14日の発売予定です。狙ったわけではないですが、フンドシの日 自分の誕生日に発売予定とあいなりました。kindleの審査に落ちる可能性もあるので、確定ではないのが怖いところですが。 バレンタインデーというと、子供の頃に親からの誕生日プレゼントが毎年毎年、板チョコ1枚だったという色々な意味で苦い記憶しかないんですが、その記憶を記念すべき処女作の発売日で上書きできることを切に願ってます。 ご覧の通り、くまさんから

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          過去の記事を消していきます

          みなさん、こんにちは。 (電子書籍を)出す出す詐欺に定評のある堯友です。 と、自虐的なあいさつから始まりましたが、あともう少しで 本が出せそうです。今のところ、kindleでの出版予定なんですが 今更ながら、あれこれとkindle出版の条件を調べていたところ 〇ブログやSNSの文章のコピペは本を削除される という一文を見つけました。 今度出す電子書籍の8割がたはこのNoteの記事から来ています。 文章のおかしなところや口語体になっているところを文語に 修正しているところも

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          貧すれば鈍する

          コロナ期の雇用調整助成金ですが、従業員を休業させていないにもかかわらず、休業させたと偽り、助成金を不正受給した会社で判明しているものを和歌山県が先日、公表しました。 本当に恥ずかしい話なのですが、高野山内の寺院も2つほどリストアップされていました。近いうちに、高野山内の寺院すべてに監査が入るでしょうね。場合によっては今後、さらに数が増えていくかもしれません。 今回の助成金問題以外にも、お寺というのは非常に特殊な存在で、『修行』という大義名分を振りかざして、タダ同然で人を使

          依存させない事

          一週間ほど前に京都に行きまして、平山みきさんという方のチャリティーコンサートを観覧したとという話を先日させて頂きました。その際にくまさんという方から「人を正しく導くこと」というメッセージをもらったということも、先日記事に致しました。 「正しく導く」ということについて、抽象的で難しいなと思いつつ、自分への宿題として受け止めました。今回はその『正しさ』について、以前から自分が考えていたことを記事にしつつ、深めていきたいと思います。 タイトルにも書きましたが、その答えの一つは『

          お釈迦様の教えが矛盾している?

          お経の中には『如是我聞』という言葉が散見されますが、これは書き下しますと『かくの如く、我聞けり』となります。現代語に訳しますと『私はこのように聞きました』ですね。お釈迦様は私にこのような教えを説かれましたという意味の言葉です。 原始仏教の経典はこのように、お釈迦様の言葉をまとめたものが元になっています。お釈迦様の死後、ほどなくして『結集』といいまして、多くの僧が集まり、お釈迦様の教えをまとめるための会議が開かれました。その会議で互いにお釈迦様からの教えを話し合い、確認しなが

          お釈迦様の教えが矛盾している?

          ダンデライオンのような人

          先日、平山みきさんのチャリティーコンサートに行ってきました。「子どもの命を守るプロジェクト」と銘打ちまして、いじめにあっている子供たちやシングルのパパさん、ママさんを応援するためのコンサートです。全体を通して命の大切さ、そして、周りの人達といつ分かれることになるかもしれない、そんな、当たり前の日常を見直すための気付きにあふれたコンサートでした。 平山みきさんの他に、もうお一方。昨年から自分が懇意にさせて頂いているくまさんとの共同開催でした。平山みきさんは歌唱を披露し、くまさ

          ダンデライオンのような人