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高速バスが好き

貧乏学生を極めている私は高速バスで実家を往復するのだが、大体バスを取るのがギリギリなせいか、一番前の席にされることが多い。
三列シートの入口側の一番前の席である。
この席が私は大好きだ。
なにせ一番外が見える。前も見えるし横も見える。
しかも休憩で降りやすいし、目的地に着いてからも一番先に出られる。
後は、前の人がいないのでシートが倒れてくることがない。
「逆にここに座っていいの?」と思うくらいである。
多分だが、私が6時間近くバスに乗っている際に「景色を見ながら寝る」ということを楽しみにしているからそう思うのかもしれない。でけえ窓と他の車より高い位置。適度に揺れるバスと静かな車内。高速道路からは、色々なものが見える。和やかな田んぼや山道、見たことも聞いたこともない名前の町、遠くに見える住宅街、小さな川に大きな山々。今日は天気も良くて、桜も綺麗に咲いていた。そんな景色を眺めているうちに寝てしまう。
うーん。最高である。
高速バスに乗る際は結構みんな寝たり、作業をしたりするのだろうが、私はもっぱら景色を楽しんで寝る。
休憩の際も別に用事なんてなくても降りてみる。まあ、大体いつも同じサービスエリアなのだが、意味もなくお土産を眺めて、コーヒーでも買ってぶらぶらするのが好きである。
夜行バスだとカーテンを締めなければならないので外は見えないし、新幹線は速すぎるし、結構トンネルも多い。あと仙台から東京までだと1時間半もかからないので、睡眠には短い。
というわけで、私は結構高速バスが好きである。
まあ、どれだけ寝ても着いたら身体バキバキになっているのが難点だが。

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