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中秋の名月を川の上で夜通し愛でる

どうしてもお月見の話を書きたくなったので書くことにしました。

「お月見」という言葉のもつイメージだと、何となくわたしの中ではこれです。縁側でお団子食べながら月を眺める感じですね。

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そう、基本的に家から眺める、だったんです。それを覆してくれたのがこちら。『水都大阪』とか『浪華八百八橋なにわはっぴゃくやばし』言われている大阪は、市内に川が流れていて橋も多いし橋に由来のある地名も多いのです。そんな川を堪能できるちいさなクルーズ船が、とても素敵な企画を毎年秋に開催してくれています。

普段は日中にしか航行していないこちらのお舟。イベントのときのみ『OSAKA BOTEL』といって夜通し大阪の川を航行してくれるのです。そして、そのタイミングを新月だったり中秋の名月だったりに合わせてくれています。そこで初めて「中秋の名月を川の上で夜通し愛でる」という経験をしました。しかも田舎ではなく都会のど真ん中でです!

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舟の出航時間は夜9時。東の空に浮かぶ満月を眺めながら、だんだんと都会の灯りが消えていく中、川の上はとても静かな時間が流れます。

小さな舟は、静かな川を下って行きながら、夜でも眠ることのない港界隈まで進んでくれます。港界隈まで来ると川幅も広くまるで海の上にいるかのような錯覚に陥るほど。そんな中ぽっかりと浮かぶ満月を舟の上で寝ころびながら愛でたり。

深夜0時を回ると、都会は完全に眠っています。高層ビルの灯りもほぼすべて消え、都会がここまで暗くなるのかと思う程。ツインタワーの間から見える月も、川から眺めるとツインタワーの高さに圧倒されながらも月灯りの明るさに驚きます。
こちらの写真は、中之島界隈の川から。今だとわかりやすいのは大阪府の自衛隊大規模接種センターの近く、と言えば理解していただけやすいですかね。大阪キタと言われる梅田から徒歩15分圏内です。

さらに夜が更けて、明け方になっても西の空が見える場所は川の上ならいくらでもあります。まだまだ眠っているビルとビルの間から見える満月は、雲がなくなってしまえばより一層力強い月灯りを感じられます。

ちなみに、このnoteの扉画像に使ったのは「水晶橋」の近くから。水晶橋のすぐ横にあるのが大阪市役所、写真に映っている左の建物がそうなんです。いかに都会かわかりますよね。

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都会とはいえ、川の上から一晩中満月を見続けるお月見。満月を一晩中追いかけて写真を撮る経験もなかなかないし、川の上からお月見をする経験もなかなかできないと思います。年に1回しか航行しないという貴重なタイミングも相まっているかもしれません。こんなお月見もあるんですよ、というのをどうしても書きたくなりまとめてみました。

今年はもうこのイベントは終わっています。残念ながら今年はスケジュールが合わず参加してません。

追伸

もれなく夜通しお月見のあとについてくるのが、日の出。実はこちらも素晴らしいです。

参加する年によって、日の出を見る場所も変わるので楽しいイベントです。
去年参加したときの航行経路動画へのリンクも添付しておきます。

#新しいお月見

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