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葉とらずりんごと思うこと。

【ふじ】
名前くらいは知ってるはずだ。

ふじって言っても
袋かけるのもあるけど
葉っぱをとってあげるものが一般的に
【サンふじ】と言われる。

大まかに
最近は省力化目的や
暑さ対策
葉をとらない
【葉とらずふじ】が少しずつ増えてきてる。
なんだか名前から
美味しそうだよね。

赤いりんごに慣れすぎて
葉型が残るのを嫌う人も多い。

確かに美味しく感じるんだけど
葉っぱをとるとらないなんて
正直、本当にどっちでもいいって思ってる。

誰かをバカにするわけでもなんでもなくて
否定も全くない
自分もどちらもやっている。

誰の為にりんごを作るかであって
自分が作ったりんごで誰かが喜んでくれたら
それでいいからだ。

市場やスーパーなどでは赤いほうが高いし
お客さんに販売するなら味で勝負ってことだ

こんな簡単に答えは出てるけど
ここが大きな境目だと思っていて
これからのりんご栽培【品種や割合】
をどうしていこうか
悩んでる

実はふじってのは
100種類位あるみたいで、
電化製品みたいにどんどん進化してる。
簡単に言えば温暖化でも
赤くなりやすいりんごをさす。
もっと簡単に言えば
手がかからないって事である。

赤いからって味がグレードアップしてるかって
そんなわけでもないみたいで

昔ながらのりんごをよく
【スタンダードふじ】って言うんだけど
そのふじは美味く感じる人が多いみたいだ。

自分の畑はほぼスタンダードである

例えばりんごではなく
ふじの原点がここならば
古きを愛する者もいれば
新しきを愛する者もいる

3年前
色がつきにくいスタンダードで
【葉とらずふじ】を栽培したら
青いりんごが山ほどとれた。

お客さんに味にこだわったモノを
届けたくて

でも
現在は本当に厳しくて
出せないモノは市場に出した
20キロで1000〜2000円。

何してんだって思った。

手間をかけても平均したら
葉っぱとった方が高かったから。
美味いりんごを作ったのに
とんでもなく悔しかった。

ここから考えることは
売れないりんごに価値をつける事であったり
新たな加工品を作ったり、
欲しい人に届けることである。

全然アキラメルってわけでもないけど
もしここに大きな時間を使うなら
青いりんごを剪定で赤くする方が
絶対に早いと思った
だから剪定を学ぶことに一度専念した。

今では訳10本ほど
葉とらずふじを栽培していますが
1番初めから付き合ってくれたり
応援してくれた人に
食べてもらいたくて
葉とらずふじを栽培しています。
自分はずっと忘れない
もっともっと感動させてあげたいから
りんごで気持ちを返したい。

大袈裟に
色がつきにくいけど
美味しさだけ
求めていますってそんな
クソダサいことを言いたいんじゃなくて
どんなりんごよりも
想いが詰まってて
自分の成長ぶりをりんごで
感じてもらいたい。

消費者がそんな事わからなくても
全然いいんだ。

川で洗濯してる人と
全自動で乾燥までしてくれる洗濯機に比べたら
そこまで変わらない事なんだから。





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