木曜日から中国出張に行く予定の夫が、
3日前の日曜日、「スーツケースどうしよう」と言い出した。

え…今頃…
しかも3泊4日で、一人分の荷物で、スーツケース要るの？

ビジネス用のスーツケースがあればいいのだが、
我が家にあるのはこれのみ…
ボストンバッグも持っていない。

これを持って夫と2人で何ヵ国か行ったけど、
10年前のタイを最後に、それっきり、普段使わないバッグの収納として2階で忘れ去られていた。

出張にふさわしくないね…
しかも中国になぁ…
乱暴に扱われるだろうしねぇ…
ここまで大きくなくてもいいしなぁ…

とお互いブツブツ言い合う。

持って行くお土産・持ち帰るお土産があるから、どうやらスーツケースは必須らしい。

しかし、今後また行くかわからない海外出張のために、わざわざ新たに買うのはどうかと夫は悩み、無印のサイトなどを眺めていた。

「無印も結構高いんだなぁ…」

「でも国内出張はたまにあるんだし、どっちにも使えるようなサイズで1つ買っちゃえば？洋服の青山とかにはないのかな」

と言ってみたが、うーん、と煮え切らない。

このとき、すでに15:45くらいで、もう少ししたら長男は習い事に行く時間だし、店に見に行くとしても、近場で行ける場所は限られている。

夕飯の支度もめんどくさいと思うほど、だらけていた日曜日だったので、気が遠くなった。

もう、なんでこんな直前に言い出すのよな…
とさすがに焦れてきた。

そのとき、ふと思い出し、
「あ！そうだ、レンタル！」と私は叫んだ。

昨年9月、お片付けの相談をしているあいさんがはるばる関東から来てくれた際、
オシャレなスーツケースを持参されていたので、

「それ、可愛いですね！」と伝えると、
「これ、レンタルなんです」と教えてくれ、
へぇ！スーツケースにレンタルなんてあるのか、と驚いたことを思い出した。

そのとき、あいさんから話を聞いて、
なるほど…買うのより数千円しか安くないレンタルって、ちょっともったいない気もしたけど、
「頻繁に使わないモノを所有しないメリット」が上回るとレンタルの選択肢もありだな！と、
身軽になって、整理整頓していきたい私にとって、とても納得感のある話だった。

夫に早口で、そんなエピソードを話すと、次の瞬間にはもうネット予約して、ホッとした顔をしていた。
速っ！

夫も、「普段使わないモノを購入して、置き場に困る」ことに抵抗があったらしい。

あまり言葉を発さない人なので、何に引っかかっているのか気付けなかったけど、「レンタル」のキーワードで一瞬で解決した。

スーツケースがレンタルできる情報を知らないでいたら、日曜日の夕方、しぶしぶスーツケースを買いに行っていたかもしれない。

そうすると、今度は、
今まで、知らないゆえに解決できてこなかったこともあったんだろうか…と急に心許なくなってくる。

限られた時間で得られる情報量に限りはあるが、
とりあえず、新聞には毎日目を通そうかな…と思った。去年から言っているがなかなか定着しない。